【船堀でアトピーでお悩みの方へ】アトピー素因とは?

2021年04月6日

アトピー素因とは?

アトピー性皮膚炎を発症する人の多くは、アトピー素因を持っていると言われています。

アトピーの定義とは、「かゆみをともなう湿疹」「症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す」「アトピー素因を持つ」の3つであると、日本皮膚科学会により定められています。

ではアトピー素因とは、一体何でしょうか。

アトピー素因とは、生まれながらに持っている「アトピーを発症する要素、素質」のことです。

 

アトピー素因には、大きく分けて2つの項目があります。

★本人または家族が、アレルギー性の病気(アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎など)を持っている

アトピー素因を持っている人というのは、アレルギー系の病気に対する免疫機能が過剰にはたらきすぎてしまう体質の人のことを指します。

免疫機能は本来、細菌やウイルスから体を守るためにはたらくものです。

アトピー素因を持つ人の場合、その免疫機能が必要以上にはたらいてしまい、ダニやハウスダスト、花粉、場合によっては卵や牛乳などの食べ物にも過剰に反応を示して、気管や鼻、目、皮膚などで炎症を起こします。

 

これがアトピー性皮膚炎をはじめ、アレルギー性鼻炎や喘息などを引き起こしてしまいます。

このアトピー素因は、ある程度遺伝することが分かっています。

 

実際の発病には生活環境なども大きく関係してくるため、必ずしも遺伝するとは言えません。

 

しかし、家族にアトピー素因を持つ人がいる場合、高い確率でアトピー性皮膚炎を発症します。

 

自身が喘息や花粉症などを患っている場合は、アトピー性皮膚炎も発症しやすい体質であると言えます。

 

 

 

 

 

★「IgE抗体」が生産されやすい体質である

IgE抗体とは、アレルギーと深い関係があり、免疫機能が過剰にはたらく状態をつくり出す物質と言われています。

このIgE抗体をもともと多く生産しやすい体質というのが、アトピー素因を持つ人となります。

アトピー性皮膚炎の患者の約8割の人が、IgE抗体を生産しやすい体質であるという統計も出ています。

 

つまりアトピー素因を持つ人は、どうしてもアトピー性皮膚炎を発症しやすくなってしまいます。

しかし、アトピー素因を持っていてもアトピーを発症しない人もいれば、アトピー素因を持たないのにアトピーになってしまう人もいます。

つまりアトピーは、アトピー素因以外の部分で防いだり改善したりすることが可能ということになります。

 

アレルギー体質だからと言って、アトピーの改善を諦めるのは早いのです!

しっかりと対策をすることで、アトピーは予防・改善することができます。

【船堀でアトピーでお悩みの方へ】アトピーの具体的な症状

2021年04月6日

辛いかゆみをともなうアトピー性皮膚炎ですが、皮膚に現れる症状には、次のようなものがあります。

 

 

 

・乾燥

皮膚の水分が少なく、カサカサと乾燥した状態。

 

・鱗屑(りんせつ)

乾燥と同じくカサカサした状態で、フケのように角質がむけ落ちる状態。

 

・湿疹

皮膚にブツブツが現れてかゆみが出る状態。

 

・丘疹(きゅうしん)

湿疹よりは大きく、エンドウ豆ほどのサイズで皮膚面がドーム型に盛り上がった状態。

 

・紅斑(こうはん)

湿疹が出たり腫れたりして、皮膚が赤くなった状態。

 

・痂皮(かひ)

かきむしった後にできるかさぶたの状態。

 

・糜爛(びらん)

皮膚の浅い部分がはがれ落ち、ジュクジュクとただれた状態。

 

・苔癬化(たいせんか)

かきむしることを繰り返したことにより、皮膚が厚くなりゴワゴワと硬くなった状態。

 

 

 

皮膚がカサカサしているだけであれば軽微の状態、これに赤みを帯びてくるとアトピー性皮膚炎の軽症な状態であると言えます。

 

ここからさらに皮膚がめくれて皮がむけ落ちるような状態が中等症、腫れてより一層赤みを増したり、ジュクジュクした状態が続くようであれば重症となっていき、かゆみも重症になるにつれて強くなっていきます。

 

 

 

 

 

これらのアトピーの症状が現れる部分は、年齢によって差があります。

 

乳児期のアトピーは主に頬や額にできることが多く、ひどくなると背中や胸、手足など顔から体へと症状が広がっていくのが一般的です。

 

もう少し大きな子供の場合、ひじの内側やひざの裏側など、関節の内側や首の周りなどに症状が現れるケースが多くなります。

 

成人では、顔や首、胸や背中など、繰り返しひっかいてしまう手が届きやすい部分に、症状の重い湿疹ができやすい傾向にあります。

 

 

 

 

 

アトピーの症状は、顔や体の様々な部分に発生します。

 

手の届く部分にできたアトピーは、かゆみを我慢できずにかきむしって重症化しやすいという危険性があります。

 

 

 

アトピーは、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返すのが一般的です。

 

一度症状が悪化してしまうと、改善させるのにもとても苦労します。

 

できるだけ早めの段階で症状を食い止めるのが、アトピーを悪化させないためには大切なことです。

【船堀でアトピーでお悩みの方へ】アトピーが現代病と言われる訳

2021年04月6日

小さな乳幼児から成人、お年寄りまで、多くの人が悩むアトピー。

 

アトピー性皮膚炎の患者数は、ここ20年で約7倍にも膨れ上がったとも言われていて、「アトピーは現代病である」とよく耳にします。

 

アトピー性皮膚炎とは、かゆみの強い慢性の湿疹で、一般的に症状が良くなったり悪くなったりを繰り返します。

 

 

 

アトピーが現代病と呼ばれる理由には、次のようなものがあります。

 

 

・食生活の変化

 

私たちの身の回りには、常に食べ物があふれています。

 

手軽に食べられるインスタント食品や加工品の流通が昔に比べて大幅に増え、幼い頃からそれを食べる機会も増えたことが、アトピー患者を増やす大きな原因になっています。

 

肉類やバター・チーズのような高カロリーな乳製品などが増えて食生活が欧米化したことや、輸入食品が増えて1年中季節外の野菜や果物を食べることができるようになったことも、アトピーと大きく関係しています。

 

・住環境の変化

 

住居の環境の変化も、アトピー患者が増える原因になっています。

 

木材でつくられた家が減り、保温性の高い断熱材やアルミサッシなどの普及で、どんどん気密性が高くなってきているのが現代の住まいです。

 

快適に過ごせるようになった一方で、1年中暖かい住まいはカビやダニが繁殖するのに好都合な環境を生み出してしまっています。

 

気密性の高い家はほこりもたまりやすく、生まれた時からそのような室内で過ごすことが、アトピーの原因になってしまいます。

 

 

・大気汚染・環境汚染

 

車などの乗り物の普及による大気汚染の現状は、アトピーが現代病と呼ばれることになった要因の一つです。

 

また、工場などが生産活動を行うことでも、大気汚染や環境汚染は進んでいきます。

 

大気汚染や環境汚染は、今や日本だけでなく世界的に問題となっています。

 

 

・ストレス社会

 

人間関係の複雑化により、多くの人が何らかのストレスに苦しめられていると言われている現代。

 

SNSの普及なども、ストレス社会に拍車をかけていると考えられています。

 

慢性的なストレスは、アトピーにも大きく関係してきます。

 

 

 

 

 

このように様々な要因から、アトピー性皮膚炎は現代病と呼ばれ、実際に患者数は増加の一途をたどっています。

 

アトピーとどう向き合っていけば良いのかを、様々な面から考えていきましょう。

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