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耳よりコラム

「耳ツボ」を考えたのはフランス人!?

1956年、フランスの神経科医ポール・ノジェ博士によって「耳には人体の各器官が投影されている」と発表しました。耳にある反応点を使った療法は「耳介療法」や「オリキュロセラピー」といわれています。

「耳ツボ」っていうと東洋医学の神秘のように思ってしまう方も多いと思います。でも、耳の刺激を病気の治療に応用したのは西洋人だったのです。意外ではありませんか?

ポール・ノジェ博士は耳の形が胎児の姿に似ていることに注目し、各器官と耳の関わり発見しました(胎児投影説)。この発想は東洋的と言えるでしょう。

人体が宇宙の縮図と考えるのですから、耳に人体の縮図があることも納得できますね。

中国医学でも「耳は宗脈の集まりなり」(『黄帝内経霊枢』口問編)と言われています。簡単にいうと、「耳の中にはあちこちから気が流れこんでいますよ」ってことです。

しかしながら、耳のツボで全身の症状にアプローチする方法はメジャーではなく、現代の鍼灸師のほとんどが使っていません。耳だけで言えば、やはりポール・ノジェ博士の説の方に軍配が上がるでしょう。

古代中国で耳ツボが発見されなかった理由

現代で主に使われている耳ツボはフランス人の神経科医ポール・ノジェ博士が発見したことをコラム「耳ツボを考えたのはフランス人」で書きました。

1956年の話ですから、最近の話です。耳つぼダイエットには長い歴史があるようで実は新しい方法なのです。

ちなみに中国でツボが発見されたのは2,000年以上も前の話です。耳の周辺にはたくさんツボがあって、耳周辺ツボは古代から治療に使われていました。

でも、不思議なことに古典的な経絡図(気の流れる道を示した図)では、耳にツボが書いてありません。あるのは耳周辺のみです。

中国医学におけるツボは「鍼を刺すポイント」ということが前提です。もしかすると、効果は発見していたのに、鍼を刺すと痛いので常用しなかったのかもしれません。

最近の鍼は細くしなやかに作られているので、耳に刺してもほとんど痛くありません(耳つぼダイエットでは鍼は使いません)。

2,000年以上前の鍼は、現代のものよりずっと太かったはずです。昔の人も痛いのは嫌だったでしょうから、耳にツボがないのも納得できます。

中国医学では、全身のツボを上手に利用するので、あえて耳にこだわる必要がなかったのも発展しなかった理由の一つでしょう。

近代に入ってからは中国でも耳ツボの研究が盛んになり、ポール・ノジェ博士のフランス式と並んで中国式の耳ツボがあります。

「耳ツボ」と「足ツボ」

コラム「古代中国で耳ツボが発見されなかった理由」では、「耳は鍼治療に向いていないので、中国医学では「耳ツボ」が発展しなかったのではないか」という仮説を立ててみました。

耳は胎児の姿と重ね合わせると、とても似ていることがわかります。体の部分が全体の縮図になっているという考え方は「足ツボマッサージ」にも見られます。

やはり、足の裏は鍼を刺すことには向いていないからなのか、中国医学でいうところのツボは極めて少ないのです。

世間で「足ツボ」と言われているものは、「リフレクソロジー」であることが多く、反射療法に分類されます。これもヨーロッパが発祥なのです。

「耳ツボ」と同様、足裏に人体の縮図があると考え、足裏に各器官の状態が反射されるという発想です。

反射療法とツボ療法 耳ツボはどっち?

「耳ツボ」の原点となった考え方は反射療法です。これは、耳をエリア分けして体の各器官と関連づけているものです。エリアは面です。

一方、中国で発展したツボ(経穴)は点です。区画分けというよりも、「ツボ(経穴)」という点を「経絡」という線で結んだ構造です。

わかりやすく言うと、反射療法は東京都を23区のように分けたようなもの、ツボ療法は路線で分けたようなものです。

「耳つぼダイエット」はというと、反射療法とツボ療法を組み合わせたような方法です。ツボ探知機で探すのはエリアの中の直径1mm程度の反応点です。

エリアの中でもっとも反応のよい点を刺激するところは東洋的と言えるでしょう。

耳ツボが効かない人

耳つぼダイエットは効果的なダイエット方法でありますが完璧ではありません。当然ながら効果の出にくい人はいるものです。

当協会の経験から、耳つぼダイエットの効果が出にくい人がわかっています。

食欲抑制の限界

耳ツボによるやせる効果のベースとなっているのは、食欲抑制です。この食欲抑制は“過剰な”食欲に対して有効なものです。

もともと体脂肪率が低く、「やせぎみ」に該当する方の場合、過剰な食欲がありません。そういう方には効果が出にくいと言えます。

体脂肪率で言えば、25〜35%くらいの方にふさわしいダイエット方法です。この範囲から外れている方は結果が出にくいので、オススメできません。

薬を飲んでいる場合

また、お薬を常用されている方も結果が出にくいことがわかっています。薬の種類によっては副作用でやせにくい場合があります。

薬の作用は体に対して強制的に働くものですから、耳ツボ刺激のような自然な刺激は薬の作用にかないません。

また、薬を常用している期間は、体調に問題があるのでダイエット期間に向いていないと言えます。ダイエットは脂肪の少ない体に変身することが目的です。

この変化に肉体や精神が追いついていかないと、体調を悪化させたり、精神的に追いつめられてしまいます。ダイエッターの負担が大きいと判断した場合には、体調を整えてからダイエットされるように助言しています。

耳つぼダイエットの失敗例

耳つぼダイエットは優れたダイエット法ですが、失敗してしまうケースもあります。
失敗の原因がはっきりすると、耳つぼダイエットの完成度はアップします。

モチベーションの低下

photo一言で言うなら“モチベーションの低下”が最も大きな要因です。だからといって、「がんばって!」と声をかければ解決するほど簡単ではありません。

私たちダイエットを指導するプロは、ダイエッターのモチベーションが下がらないようにサポートします。

モチベーションを高く維持するためには、やはり結果が大事です。体重計に乗るたびに体重が落ちていれば、ダイエットは楽しくなります。

大事なのはコツコツと体重を落としていくこと。体重減少の速度が速ければよいわけではありません。速すぎるケースでは、生理学的な理由から途中で失速します。時にはリバウンドしてしまうこともあります。

情報不足が失敗を招く

耳つぼダイエットを成功に導くために、私たちは適切なアドバイスを行っています。ダイエッターの性格や生活環境などを把握して、お一人お一人に合わせたサポートを行います。

でも、ダイエッターが口を閉じてしまったら必要な情報を得られないので適切なアドバイスができません。ダイエッターが話しやすい雰囲気を作れるかどうかは私たち次第です。

ダイエッターの裏を読む

停滞期やリバウンドそのものも体に負担がかかっている証拠ですが、ダイエッターの心理的変化も見逃せません。速いペースで体重が減少した経験を持つ人ほど、停滞期には大きな落胆をする傾向にあります。

私たちがもっとも警戒するのは、体重の落ちる速度が速すぎるケースです。速すぎる時は、必ず“裏”があります。それは、ダイエッターの焦りや過度な食事制限などです。

適度な減量速度を守れば失敗しない

ダイエットの減量は速すぎてもいけないことがわかりました。でも、遅すぎるのもモチベーションを下げる要因となります。
毎日、体重の減少を感じ取れる速度が必要です。最近になって、100グラム単位で計測できる体重計が増えました。毎日100グラム、これが基準です。
1ヶ月を30日として計算すると、1ヶ月間で3,000グラム(3キログラム)の減量です。女性のダイエットではこの数字を基準にしています。生理学的(カロリー計算的)にも無理のない数字です。

しかしながら、条件は人それぞれです。身長、年齢、生活週間、職種、性格、目的、目標、などを考慮して速度は設定しなければなりません。条件に合わせて、2.0〜4.0キロ/月の範囲で設定します。

優れたダイエット方法とは

ダイエッターは、体重が落ちる速度が速いダイエットほど優れた方法だと勘違いしやすいです。優れたダイエットとは安全なダイエットです。
私たちダイエット指導のプロは、ダイエッターを安全で大きな船にのせるのが仕事です。どんなに速くても、メンテナンスをしてない船ではダメなのです。
ゆっくりでも、確実で安心な船で航海ができる方がずっとよいのです。

耳つぼダイエットと金属アレルギーの意外な関係

耳つぼダイエットの結果には個人差があります。年齢、性別、職業、ダイエット歴、健康状態、体脂肪率、家庭環境、モチベーションなど、結果を左右する要因はたくさんあります。

耳ツボ効果(食欲抑制効果など)の出方にも多少の個人差があります。

耳ツボの効果は誰でも実感できますが、特によい結果のでる体質があることが経験的にはわかっています。

実は、金属アレルギーの方がよりよい結果を出す傾向にあります。金属アレルギーのダイエット例が増えてくれば、もっと詳しい報告ができるかもしれません。

金属アレルギーでも耳つぼダイエットは可能です。

金属アレルギーが顕著な場合は、金粒が直接皮膚に触れないように、皮膚と金粒の間にシールを1枚貼ります。

耳つぼダイエットにサプリメントは本当に必要なの?

サプリメントを使いたくない人の気持ち

耳ツボにサプリメントはいらない

「サプリメントを使わないでダイエットをしたいのですが…」という声がたくさんあります。

サプリメントに対して不安のある方って、たくさんいると思います。家族から「変なものを買うのはやめたほうがいいよ」なんて言われて、内緒で買っている人も知っています。

いろいろなサプリメントがあって、どれがよいのかわかりませんし、「おかしな製品を買ってしまったらどうしよう…」そんな疑心が生まれるのは当たり前かもしれませんね。

だから、サプリメントを使う耳つぼダイエットのイメージもさまざまです。中には、サプリメントを扱う事をよく思っていない人もいるでしょう。

医療者や治療家の中にも、同じように考える人がたくさんいます。

悪質な業者

サプリメントを必要とする人が多くなった分、それにつけこんで商売をする業者も増えてきたと思います。だから「気を付けよう」と思うのは当然ですよね。

でも、冷静になると、こだわりをもった真面目なメーカーもちゃんとあることに気が付きます。治療院にしても、利益拡大だけを目的としてサプリメントを販売しているとは限りません。

サプリメントの重要性を納得した上で、信頼できる製品のみを扱っているところはたくさんあります。

もちろん、よいものだからと言って治療家が強引に製品を売っていいはずありません。もし、そういうことをしてしまうと、サプリメントの評判まで落ちてしまうかもしれません。

「治療院はサプリメントを売りつけるところ」なんて言われてしまったら、私は悲しくなります。

悪いイメージで見られたくないために、「サプリメントを扱いません」と宣言している治療院も目にします。その気持ち、よくわかります。

高額なサプリメントを強引にすすめる治療院の話も聞いたことがありますから。

でも、本当に大切なのは、サプリメントの悪いイメージから逃げることではなくて、良いものと悪いものを見極める知識をきちんと持つことだと思います。

サプリメントから逃げてわかったこと

私も、はじめはサプリメントから逃げて、サプリメントを使わない耳つぼダイエットを行ったことがあります。

「使わない」というだけで、患者さんからは良心的と思われて気分がよかったのです。高額なサプリメントを売らなくてもよくなったことで、肩の荷がおりて楽になりました。

でも、それは一時のことでした。サプリメントを使わなくなってから、栄養管理が行き届かず、患者さんの健康を害してしまったのです。こんなことをしては、治療家として最低です。

これをきっかけに、栄養のことを納得いくまで調べました。その結果、ダイエットには栄養的なサポートが極めて重要なことに気がつきました。

本来、普段の食事で栄養を管理するのが理想ですが、現実的にはそこまでの手間がかけられないことも多いはずです。そういう時にサプリメントが役に立ちます。

ただ、サプリメントの品質には大きな差があることがわかりました。品質が悪いと体内で働かないそうです。

大切なのはサプリメントを正しく活用できる知識

ダイエットを望まれる患者さんと真剣に向き合おうとするなら、サプリメントから逃げるわけにはいきません。

数々のサプリメントを自分で試してみて、品質と安全性を確かめました。中には「何だ〜?」と思うものもありましたが、幸い納得のいくサプリメントに出会うことができました。

嬉しいことに、従来扱っていたサプリメントと同等(それ以上?)な栄養補助ができるのに、価格は1/3くらいなのです。

ドクター中松の食事理論

ドクター中松(中松義郎博士)が2005年にイグ・ノーベル賞を受賞したのをご存じでしょうか?イグ・ノーベル賞は1991年に創設されたノーベル賞のパロディ版です。

パロディ版なので研究結果をどう受け入れたらよいのか迷うのですが、ドクター中松の報告はダイエット指導する者にとって無視できない内容です。

耳つぼダイエットに取り入れてみると、効果が見られましたので報告します。

3日後理論

その内容とは、「35年間にわたり自分が食べたすべての食事を撮影し、食べ物が頭の働きや体調に与える影響を分析したもの。」

その結論の一つに、「 頭や体に変化が出るのは食後三日後」というものがあります。この報告を知ってから1年間、耳つぼダイエットのダイエッターを観察してきました。“三日後”というのはどうやら本当のようです。

ダイエット中に食べ過ぎてしまった時、翌日の体重計測が恐ろしいものです。でも、意外に体重は増えていないことが多いのです。ここで油断が起こります。

「なーんだ、大丈夫なんだ!」と気が抜けてしまうです。それから数日後、体重がドカンと増えて驚くことになります。まさに「3日後理論」を連想させる現象が多々起こっています。

「食べ過ぎたら3日後に脂肪が増える」と言ってもいいのではないかと思います。

ダイエット指導に応用すると抜群の効果

この理論が正しいか間違っているかはわかりませんが、ダイエット指導には抜群の効果を発揮することは事実です。ダイエット中は努力の結果を翌日に欲しくなるものです。

でも、現実的は翌日に結果が出ることはありません。経験的にもドクター中松の報告通り3日後が妥当です。

ダイエッターに3日後を意識してダイエットに取り組むように指導すると安定した結果が得られます。なぜ、たったこれだけのことで効果があるのでしょうか…

その理由は極めて単純なことで、努力と結果が直線で結びつくからです。努力は大変なことですが、その努力の結果が得られると達成感に変わります。

努力が次から次へと達成感に変わることで、精神状態が安定し、それだけでも過剰な空腹感を感じなくなるのです。精神状態と空腹感は密接な関係があるからです。

もし、努力の結果を翌日に求めると報われていないと誤解し、ダイエットがつまらないものになってしまいます。緊張の糸が切れると、努力も中途半端になり、結果も中途半端になってしまいます。

ダイエッターにしてみれば、「努力しているのにやせない」と間違った結論に至ってしまうのです。

私たちダイエット指導をする者は、代わって努力をすることができません。できるのは、努力と結果を最短で結びつけることです。

そのカウンセリング手法にドクター中松の研究が役立ったのはビックリです(笑)