【船堀で自律神経失調症でお悩みの方へ】双極性障害(双極症)とは?そして鍼灸の効果とは?
2025年01月6日
双極性障害(双極症)とは?そして鍼灸の効果とは?
双極性障害(双極症)とは
双極性障害(英: Bipolar Disorder)は、気分が極端に高揚する「躁状態」と、著しく落ち込む「抑うつ状態」が交互に現れる精神疾患です。以前は「躁うつ病」とも呼ばれていました。この障害は、気分だけでなく、エネルギー、活動レベル、思考、行動にも影響を及ぼします。
主な特徴
- 躁状態(躁エピソード)
- 異常なほどの高揚感、エネルギーの増加
- 過剰な自信(誇大妄想)
- 睡眠の減少(ほとんど寝なくても元気)
- 話が止まらない、アイデアが次々と浮かぶ
- 無謀な行動(浪費、危険な行動など)
- 抑うつ状態(抑うつエピソード)
- 深い悲しみや絶望感
- 活動意欲の低下、疲労感
- 集中力や決断力の低下
- 自殺願望や自傷行為
- 睡眠障害(過眠または不眠)
- 混合状態
躁と抑うつの症状が同時に現れることもあります。
種類
- 双極I型障害: 強い躁状態と抑うつ状態を経験します。躁状態は機能障害を伴うことが多いです。
- 双極II型障害: 抑うつ状態が主体で、軽度の躁状態(軽躁)を経験します。
- 環状気分障害: 軽い躁状態と抑うつ状態が長期間続きますが、完全なエピソードには至りません。
鍼灸の効果
鍼灸は双極性障害の補助療法として注目されています。直接的に治療するものではありませんが、以下のような効果が期待されます:
1. ストレス緩和と自律神経の調整
鍼灸は交感神経と副交感神経のバランスを整え、気分の安定に寄与するとされています。特に躁状態に伴う過度の興奮や抑うつ状態におけるエネルギー低下に対してリラックス効果をもたらす可能性があります。
2. 睡眠の改善
双極性障害では不眠がよく見られますが、鍼灸は睡眠の質を向上させる効果があると言われています。
3. 不安や抑うつ症状の軽減
鍼灸はエンドルフィンやセロトニンの分泌を促進し、不安感や抑うつ感を軽減する可能性があります。
4. 身体の緊張と疲労感の軽減
抑うつ状態での身体の重さや疲労感を緩和するため、全身のリラクゼーションが期待されます。
科学的エビデンス
双極性障害への鍼灸効果に関する研究はまだ限られていますが、不安や抑うつに対する効果を示唆する研究は増加しています。ただし、双極性障害の治療は薬物療法(気分安定薬や抗精神病薬)、心理療法が中心であり、鍼灸は補助的なアプローチとして利用されます。
注意点
- 主治医と相談する: 鍼灸を始める前に、必ず主治医に相談してください。
- 資格を持つ鍼灸師を選ぶ: 安全で適切な治療を受けるために、信頼できる専門家を選びましょう。
- 症状が重い場合は適切な医療を優先: 鍼灸は補助療法であり、薬物療法や心理療法を置き換えるものではありません。
双極性障害は慢性的な病気ですが、適切な治療とケアで十分に安定した生活を送ることが可能です。鍼灸はその一助となり得る選択肢として考えられます。