【船堀でアトピーでお悩みの方へ】適度な運動がなぜアトピーの改善につながるの?

2026年08月30日

アトピーに運動は良い?汗との関係と運動するときの注意点

「アトピーだから、汗をかかない方がいいのかな?」

「運動するとかゆくなるから、できるだけ運動しない方がいい?」

アトピー性皮膚炎の方の中には、こんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。

実際に、

汗をかくとかゆくなる

暑くなると皮膚が赤くなる

運動した後に症状が気になる

という方もいらっしゃいます。

そのため、

「アトピー=汗をかかない方がいい」

と思ってしまうかもしれません。

しかし、現在のアトピー性皮膚炎の考え方では、単純に「汗=悪い」と考えるわけではありません。

大切なのは、

「汗をかくこと」と「かいた汗を皮膚に長時間残しておくこと」を分けて考えること。

今回は、アトピー性皮膚炎と運動・発汗の関係、そして運動するときに気をつけたいポイントについて分かりやすく解説します。


アトピーの人は汗をかきにくいって本当?

実は、アトピー性皮膚炎では発汗機能に異常がみられることがあります。

日本皮膚科学会・日本アレルギー学会の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024」では、アトピー性皮膚炎の患者さんでは発汗機能の低下がみられることがあり、発汗を避ける指導は必要ないとされています。

汗にはもともと、

体温を調節する

という大切な働きがあります。

身体を動かして体温が上昇すると汗が分泌され、その汗が蒸発するときに身体から熱を逃がします。

ところが発汗が少ない場合、熱を逃がしにくくなることがあります。

そのため、

「アトピーだから、とにかく汗をかかないようにする」

という考え方は適切とはいえません。


「汗をかくと悪化する」は間違い?

ここは少し複雑です。

「運動して汗をかいたら、かゆくなった」

という経験そのものが間違っているわけではありません。

実際、汗や暑さが刺激となり、かゆみを感じたり症状が悪化したりする方はいます。米国皮膚科学会も、暑さや汗を湿疹の一般的な誘因として挙げています。

しかし、

汗をかくことそのもの

と、

かいた汗が皮膚に残り続けること

は分けて考える必要があります。

日本の2024年ガイドラインでは、皮膚や衣類が濡れるほど汗をかいた場合、汗を長時間皮膚に残しておくことで刺激につながる可能性があるため、対策を行うことが勧められています。

つまり、

「汗をかかない」ではなく、「汗をかいた後にどうするか」

が大切なのです。


アトピーでも運動していいの?

症状が安定していて、主治医から運動を制限されていなければ、アトピー性皮膚炎だからという理由だけで運動を避ける必要はありません。

むしろ運動には、

  • 身体活動量を確保できる
  • 体力維持につながる
  • 心身の健康維持に役立つ

など、一般的な健康上のメリットがあります。

ただし、ここで注意したいのが、

「運動すればアトピーが治る」

という意味ではないことです。

運動や発汗は、アトピー性皮膚炎の標準治療に代わるものではありません。

アトピー性皮膚炎の治療では、症状に応じた薬物療法、スキンケア、悪化因子への対策などが基本になります。日本皮膚科学会も、炎症を抑える治療と適切なスキンケアを治療の重要な柱としています。


運動するときに大切な5つのポイント

① 無理に大量の汗をかこうとしない

「汗をかいた方がいいなら、たくさん汗を出そう」

と考える必要はありません。

大切なのは、

大量に汗をかくことではなく、無理のない範囲で身体を動かすこと。

最初は、

ウォーキング

軽いジョギング

自転車

軽い筋力トレーニング

ストレッチ

など、自分が続けやすい運動から始めてみましょう。

暑い環境で無理に運動したり、発汗そのものを目的にしたりする必要はありません。


② 汗をかいたら放置しない

ここが特に重要です。

運動後に汗で濡れた状態のまま長時間過ごすのは避けましょう。

日本皮膚科学会のガイドラインでは、汗を多くかいた際の対策として、

シャワーで洗い流す

流水で洗う

清潔なおしぼりなどで拭く

汗で濡れた衣類を着替える

といった方法が挙げられています。

ゴシゴシこする必要はありません。

皮膚への刺激をできるだけ少なくして、余分な汗をやさしく取り除くことを意識しましょう。


③ 運動後のシャワーは熱すぎないように

汗を流すためにシャワーを浴びることは選択肢になります。

ただし、

熱いお湯で長時間洗う

ことは避けた方がよいでしょう。

皮膚を清潔に保ちながら、刺激をできるだけ少なくすることがポイントです。

米国皮膚科学会も運動後は汗を洗い流し、熱いお湯ではなくぬるめの短時間のシャワーを勧めています。


④ 運動後は保湿も忘れずに

アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が低下しています。

そのため、汗を洗い流した後は、必要に応じて普段使用している保湿剤などでスキンケアを行いましょう。

日本皮膚科学会でも、皮膚を清潔に保つことに加えて、適切な保湿を行うことが治療の基本とされています。

処方されている外用薬がある場合は、自己判断で中断・変更せず、医師から指示された方法で使用してください。


⑤ 暑さや衣類にも気をつける

運動するときは汗だけではなく、

暑さ

衣類の摩擦

蒸れ

などが刺激になることもあります。

例えば、

通気性がよく、自分の皮膚に刺激の少ない衣類を選ぶ。

暑くなりすぎる前に休憩する。

こまめに水分を摂る。

汗で衣類が濡れたら着替える。

こうした工夫も大切です。


「サラサラの汗をかけばアトピーが治る」わけではありません

元の記事では、

「サラサラな汗をかけるようになるとアトピーの根本改善につながる」

という説明をしていました。

ここは現在の公式ブログでは、少し修正した方が適切です。

確かにアトピー性皮膚炎では発汗機能の異常がみられ、ガイドラインでも、発汗低下があるケースでは発汗機能の回復が治療の到達目標の一つになり得るとされています。

しかし、

「サラサラの汗=アトピーが改善した証拠」

と単純に判断することはできません。

また、

汗をかけばアトピーが根本改善する

というものでもありません。

だからこそ、

「良い汗をかくこと」を目的にするのではなく、適度に身体を動かし、汗をかいた後のスキンケアを適切に行う

という考え方がおすすめです。


黄色ブドウ球菌とアトピーの関係は?

アトピー性皮膚炎では、病変部から黄色ブドウ球菌が多く検出されることが知られており、症状の悪化に関係する要素の一つと考えられています。

ただし、

「汗をかく→黄色ブドウ球菌が増える→アトピーが悪化する」

と一直線に説明するのは正確ではありません。

皮膚の炎症やバリア機能、微生物、汗、外部刺激など、さまざまな要素が関係します。

そのため、

汗を恐れるのではなく、皮膚を清潔に保ち、炎症を適切に治療し、皮膚の状態に合わせてスキンケアする

ことが重要です。


こんなときは運動よりも皮膚科への相談を

運動は健康維持には役立ちますが、アトピー性皮膚炎そのものを治療するものではありません。

特に、

皮膚の炎症が強い

かゆくて眠れない

皮膚から液が出ている

ジュクジュクしている

強く腫れている

痛みがある

急激に悪化した

治療していても改善しない

といった場合には、無理に運動するよりも、まず皮膚科などの医療機関へ相談してください。

「自然な方法だけで治したい」と考えて、必要な治療を避けてしまうこともおすすめできません。

医療機関で適切な治療を受けながら、運動・睡眠・食事・スキンケアなど日常生活も整えていく。

この考え方が大切です。


アトピーは「運動だけ」「食事だけ」で考えない

アトピー性皮膚炎は、単純に一つの原因だけで起こるものではありません。

皮膚のバリア機能や炎症、さまざまな悪化因子などが関係しています。

そのため、

「運動すれば治る」

あるいは、

「○○を食べなければ治る」

というように、一つの方法だけで考えないことが大切です。

運動についても、

運動する

↓

汗をかく

↓

汗を適切に洗い流す・拭く

↓

必要なスキンケアをする

というところまでを一つの習慣として考えてみましょう。


まとめ|アトピーだからといって汗を避け続ける必要はありません

「汗はアトピーに悪い」

と思って、運動そのものを避けていた方もいるかもしれません。

しかし、日本皮膚科学会・日本アレルギー学会のガイドラインでは、発汗を避ける指導が症状を改善するというエビデンスはなく、発汗を避ける必要はないとされています。

一方で、かいた汗を皮膚に長時間残しておくと刺激になることがあります。

そこで大切なのは、

  • 無理のない範囲で身体を動かす
  • 暑くなりすぎないようにする
  • 汗をかいたら放置しない
  • シャワーなどでやさしく洗い流す
  • 汗で濡れた衣類を着替える
  • 洗浄後は適切に保湿する
  • 症状が強いときは医療機関へ相談する

ということです。

「汗をかかない生活」を目指すのではなく、「汗をかいたときに適切に対処できる生活」を考える。

アトピー性皮膚炎と運動を考えるうえで、この違いをぜひ覚えておいてください。

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【船堀でアトピーでお悩みの方へ】ステロイドが効かない皮膚の細菌感染

2026年06月14日

ステロイドが効かない皮膚の細菌感染

黄色ブドウ球菌が増殖すると、スーパー抗原と呼ばれる非常に強力な毒素を出して、アトピーの症状を悪化させていきます。

スーパー抗原は、それ単体でもとても強いアレルギー反応を起こし、湿疹やかゆみをひどくさせ、とびひ等の皮膚の感染症を招く恐れもあります。

また、スーパー抗原は他のアレルギー反応も増強させてしまうため、黄色ブドウ球菌の増殖によりスーパー抗原が増え始めてしまうと、軽度のアトピーが一気に重症化してしまいます。

薬が効かなくなる?

そしてさらに厄介なのが、このスーパー抗原が増えすぎた皮膚には、ステロイドが効かなくなってしまうことが多くあることです。

それどころか、ステロイドを塗ることで症状をさらに悪化させる可能性があります。

ステロイドを塗ることで免疫が制御され、細菌やウイルスがどんどん増えてしまい、症状の重症化につながってしまいます。

治すために塗るステロイドが、完全に逆効果になってしまうケースです。

ステロイドが効かない?

ひどいアトピーの症状にステロイドがほとんど効果を発揮しない場合は、ステロイドが効かない細菌感染の疑いを持ち、それに合った対処をしなければ、いつまで経っても症状が良くならないでしょう。

細菌感染による湿疹やかゆみの重症化や皮膚の感染症を起こさないためにも、黄色ブドウ球菌の増殖を日常的に抑制し、皮膚の細菌バランスを保つことが大切になります。

常に黄色ブドウ球菌が優勢になりやすい肌の環境を持つアトピー患者の人は、抗菌作用のある石鹸で皮膚を洗うようにすることで、毎日の黄色ブドウ球菌対策ができます。

無添加の石鹸で十分な効果を発揮できるのは、健康な皮膚の人の場合です。

アトピーの人ではどうしても、ある程度殺菌効果の高い石鹸で皮膚を洗う必要があると思います。

やりすぎはNG

もちろん、この時も洗いすぎは禁物です。

皮膚の乾燥を防ぐために、保湿力もある石鹸を使うか、洗った後は保湿剤での保湿を忘れないでください。

石鹸をよく泡立てて、摩擦の刺激を与えないよう優しく洗いましょう。

重症化しているケース

黄色ブドウ球菌の増殖により湿疹やかゆみがすでに重症化してしまっている時は、石鹸で洗うだけでは効果が弱すぎます。

イソジンや強酸性水を使って黄色ブドウ球菌を消毒・殺菌することで、症状を緩和することができるでしょう。

イソジン(うがい用ではなく原液のもの)や強酸性水を直接皮膚に塗布して、石鹸では届かない皮膚の奥の黄色ブドウ球菌まで殺菌します。

ただしイソジンや強酸性水などを用いた方法は、一時的な対処療法とし、ステロイドが効かない感染がひどい時にのみ行う処置です。

黄色ブドウ球菌の増殖によるスーパー抗原の存在は、アトピー肌の人にとって非常に脅威です。

ステロイドを使えばひどい症状は抑えられると思い込んでいる人も多いので、ステロイドの効かない細菌感染があるということも、しっかり把握しておきましょう。

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【船堀でアトピーでお悩みの方へ】汗で増える黄色ブドウ球菌の対策

2026年02月3日

汗で増える黄色ブドウ球菌の対策とは?

黄色ブドウ球菌が増殖する要因の一つに、汗をかくことによるものがあります。

黄色ブドウ球菌は、汗を栄養にしてその数を増やすことが分かっています。

アトピー性皮膚炎の人は、汗をたくさんかくとかゆみがひどくなったり、湿疹が悪化したりする人は非常に多く、これは汗によって黄色ブドウ球菌が増殖していることが一つの原因です。

汁が出るほどのひどい湿疹の部分には、特に多くの黄色ブドウ球菌が存在しています。

また、もともと湿疹がある部位だけでなく、一見キレイに見える皮膚でも、アトピーの人の場合は健康な肌の人より黄色ブドウ球菌が汗によりどんどん増殖していくことを覚えておきましょう。

黄色ブドウ球菌が繁殖しやすい環境

アトピーの人は症状の軽い、重いに関係なく、黄色ブドウ球菌が繁殖しやすい環境なのです。

つまり、汗をかいて黄色ブドウ球菌が全身の皮膚に増殖してかゆみなどの症状が悪化し、黄色ブドウ球菌が増えた皮膚をかきむしることで、傷口に黄色ブドウ球菌が入り込んで症状をどんどん重症化させてしまいます。

さらに、アトピーそのものは人にうつるものではありませんが、黄色ブドウ球菌は皮膚の他の部分にもうつる可能性があります。

黄色ブドウ球菌が増殖した皮膚をかき、そのまま他の部位を触ることで、また新たな部分に黄色ブドウ球菌を増殖させ、かゆみの症状はどんどん広がっていくという悪循環が起こってしまいます。

これを防ぐためには、まず黄色ブドウ球菌のエサとなる汗をこまめに拭き取ることが大切です。

汗に対してどう対策する?

汗をかかないようにするのが1番の対策ですが、これからの季節はどうしても多くの汗をかいてしまいます。

汗をかきっぱなしにするのではなく、こまめに拭き取ったり、汗で濡れた服を着替えるなどの対策が必要です。

水やシャワーで汗を洗い流すという対策もありますが、洗いすぎは皮膚の常在菌まで減らしてしまったり、肌の乾燥を進めてしまう恐れもあります。

汗をかくたびにシャワーを浴びるというのは、黄色ブドウ球菌の増殖よりも洗いすぎでアトピーを悪化させてしまう危険性の方が高くなる可能性もあるので、基本的には汗を優しく拭き取ることで対策しましょう。

いつも以上に多くの汗をかいて全身ベタベタになってしまった際などは、汗をシャワーで軽く洗い流すのも良いでしょう。

夏場は、汗により黄色ブドウ球菌が増殖してかゆみの症状が辛くなりやすい季節です。

自分に合った汗対策で、できるだけ黄色ブドウ球菌が増えないように心がけましょう。

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【船堀でアトピーでお悩みの方へ】黄色ブドウ球菌とアトピーの関係

2025年10月16日

黄色ブドウ球菌とアトピーの関係とは?

アトピー性皮膚炎の原因というのは人それぞれ違っていて、ダニやほこり、食べ物、生活環境など様々なものが考えられます。

このアトピーの発症や悪化に深く関わるものの中に、「黄色ブドウ球菌」という細菌の存在があります。

通常、皮膚の表面には何種類もの細菌が付着しています。

健康な皮膚を持つ人の場合、肌のバリア機能がはたらくことでこの細菌からの感染を防ぐことができます。

しかし、アトピーの人の肌はバリア機能が弱く、些細な刺激でも細菌感染しやすい環境となっています。

そしてアトピー患者の人の症状が何らかの原因(アレルギーなど)により悪化した時、皮膚の表面では、存在する細菌の種類が減少して過半数を黄色ブドウ球菌が占めるという変化が起こります。

これが黄色ブドウ球菌の異常増殖です。

アトピーの人の肌には?

アトピーの人の肌には、この黄色ブドウ球菌が多く存在しています。

そして黄色ブドウ球菌の増殖は、アトピーをさらに悪化させる原因になっていると考えられてきました。

今まで、黄色ブドウ球菌はアトピーの症状を悪化させるものだと言われてきましたが、最近の研究で、黄色ブドウ球菌がアトピー性皮膚炎を誘発する原因にもなっていることが明らかになりました。

アトピーはアレルギーや皮膚のバリア機能の衰えによって引き起こされると考えられてきたものが、そこに新たに「皮膚の細菌の乱れ」という原因が考えられるようになったのです。

つまり黄色ブドウ球菌が異常増殖して偏ってしまった細菌のバランスを正常に戻すことで、アトピーの発症やアトピーの症状を抑えることができる可能性があるということになります。

アトピーの人の場合は?

アトピーの人の場合、皮膚の常在菌を調整する抗菌ペプチドという物質が、アトピーでない人と比べて作られにくくなっています。

抗菌ペプチドは正常な皮膚から作られるため、皮膚に炎症があったり、皮膚のターンオーバーが乱れているとうまく作られなくなってしまうのです。

抗菌ペプチドがうまく作られないことで、黄色ブドウ球菌が繁殖しやすい皮膚の状態となり、細菌バランスの乱れを引き起こします。

アトピーの人が健康な肌の人と比べて黄色ブドウ球菌が増えやすい理由は、そのためです。

この黄色ブドウ球菌をできるだけ増殖させない肌づくりが、アトピーの発症や悪化を遠ざけることにつながるでしょう。

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【船堀でアトピーでお悩みの方へ】正しいステロイド外用薬の塗り方

2025年06月16日

正しいステロイド外用薬の塗り方とは?

ステロイド外用薬を使う際に、あまりステロイドに良いイメージを持たないことから、必要以上に少量を薄く伸ばして塗るという人が意外と多いのですが、これは逆効果になりかねません。

ステロイドに対する正しい知識を持ち、ステロイドの力を借りて少しでも早く症状を改善させるためには、ある程度しっかりと薬を塗る必要があるのです。

もちろん、薄く塗っても効き目がある場合はそれでも良いのですが、全ての人に薄く塗ることが最善の方法ということにはなりません。

薄く塗ることばかりにとらわれていると、ステロイドの効き目が不十分で皮膚の炎症が長引き、結果的に長期にわたって延々とステロイドを使い続けることになってしまう恐れがあります。

ステロイドへの偏見や副作用のリスクへの懸念が、ステロイドの正しい使い方の妨げになりかねません。

ステロイド外用薬は、保湿剤とは違って塗り続けることで効果を発揮するものではありません。

ステロイドの付き合い方

ステロイドの基本は、あくまで短期間の使用でしっかりと症状を改善させることにあります。

薄く塗ることで効き目が弱まり、だらだらと塗り続けることになってしまっては、ステロイドを使う意味がなくなってしまいます。

ステロイドを塗布する際は、肌が清潔な状態のお風呂上りなどが良いでしょう。

ただし、体がほてった状態でステロイドを塗ると、刺激となってかゆくなる場合などがあるため、体のほてりが落ち着いてから塗りましょう。

保湿剤と併用する際は、保湿剤を先に塗ってから患部にのみステロイドを塗るという順番を推進します。

先にステロイドを塗ってから保湿剤を塗ると、本来使用したくない範囲までステロイド外用薬が伸びて広がってしまう可能性があるからです。

塗り方

また、塗り方の基本は、指の腹を使って患部を優しくなぞるようにして塗っていきましょう。

手の平を使って塗ったり、手の平で薬を伸ばしてから患部に塗るやり方は、ステロイド外用薬には不向きです。

手の平に薬の効き目を奪われてしまい、効果が半減してしまいやすくなります。

必ず指の腹を使って塗布していきましょう。

長期使用を避けるためには?

ステロイドの最も多い間違った塗り方が、薬の量が足りていない塗り方です。

皮膚の炎症がひどい部分には、しっかりとステロイド外用薬を使って炎症を抑え、ステロイドの長期使用を防ぎましょう。

ステロイドをだらだらと塗り続けることの方が避けなければならないことであることを、覚えておくと良いと思います。

体質改善し生活習慣や心の状態が整うと使わなくなる日も遠くないです。

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【船堀でアトピーでお悩みの方へ】体の部位によって異なるステロイドの吸収率

2025年05月28日

体の部位によって異なるステロイドの吸収率

ステロイドの吸収率は、体の部位によって異なります。

吸収率が高いということは、薬の効き目も高いということになりますが、同時に副作用も現れやすいということにもなります。

ステロイド外用薬を正しく使ううえで、部位による吸収率の違いについても必ず知っておいてほしいと思います。

『ステロイドの皮膚別の吸収率の目安』

腕を1とした場合…

・頭皮 3.5

・額 6.5

・頬 13.0

・首 6.0

・脇 3.6

・背中 1.7

・陰部 42

・手の平 0.83

・足首 0.42

・足の裏 0.14

このように、体の部位によってステロイドの吸収率は大きく異なります。

細かく覚えるのが難しい場合は、大体の目安として、「顔や首、陰部は吸収率が高い、体は普通、手や足は低い」と覚えておきましょう。

この吸収率の違いから、気を付けなければならないことがあります。

吸収率の低い手足に処方されたステロイド外用薬を、吸収率の高い顔に塗ってしまうと、効き目が強すぎて副作用を起こす心配が高くなってしまいます。

逆に、顔用のステロイドを体や手足に塗っても、あまり効き目がありません。

ステロイドの部位による処方とは?

アトピー性皮膚炎では、顔用と体用とに分けてステロイドを処方されることも多くあります。

基本的に吸収力の高い顔には弱めのステロイドを、吸収力の低い手や足には強めのステロイドを出されるわけです。

そのため、顔用のものは顔だけに、体用のものは体だけに使わなければなりません。

また、ステロイドの吸収力の高い顔は、副作用が特に出やすい部位でもあります。

弱いステロイド外用薬を使う際でも、連用や長期の使用はできるだけ避けなければなりません。

ステロイドの強さには?

ステロイド外用薬の強さには、大きく分けて5段階(最も強力、かなり強力、強力、中程度、弱い)あります。

顔に塗るステロイドとしては中程度の強さのものが一般的で、強力なものは顔や陰部への使用は避けます。

アトピーの症状がひどい時には、強力なものを顔に使用することもありますが、長期での使用はしないように注意しましょう。

このように、どのステロイド外用薬をどこに塗るかというのは、必ず守らなければなりません。

体用に処方されたステロイドを、自己判断で顔などに使用することはやめましょう。

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【船堀でアトピーでお悩みの方へ】ステロイド外用薬の主な副作用

2024年09月10日

ステロイド外用薬の主な副作用とは?

アトピー性皮膚炎の人の多くが使っている、または使ったことがあるであろうステロイド外用薬。

ステロイドに関しては、あまり良いイメージを持たない人も多いと思います。

しかし、アトピーのひどい症状を抑えるためには、非常に有効な薬と考えることができます。

ステロイド外用薬は、アトピーや湿疹における皮膚の炎症を十分に鎮静化する効果があり、炎症の強い湿疹などには必須の薬であると言えます。

一言でステロイドと言っても、薬の種類は様々です。

その強さも弱めのものから非常に強いものまであり、症状や部位に合ったステロイド外用薬を正しく使う必要があります。

ステロイドは、アトピーの辛い症状を抑える高い効果がある反面、副作用があることも必ず知っておかなければなりません。

【ステロイド外用薬の主な副作用とは?】

皮膚萎縮

前の記事でも少し触れましたが、ステロイドの長期使用により皮膚の萎縮が進み、皮膚が薄くなってしまいます。

ひどくなると「皮膚萎縮線条」が現れ、ひび割れのような筋ができてしまうこともあり、そうなると元の皮膚の状態に戻すのが難しくなります。

毛細血管拡張

こちらもステロイドの長期使用により、毛細血管が拡張して血管が網の目状に透けて見えるようになってしまうことがあります。

これに皮膚萎縮も加わり、薄くなった皮膚から毛細血管が赤く浮き出て見えてしまうようになります。

ステロイドざ瘡(ざそう)

ステロイドの持つ免疫抑制作用により、感染に弱くなり、ニキビができやすくなることがあります。

ステロイド外用薬またはステロイド薬の内服により生じるニキビのことを、ステロイドざ瘡と呼びます。

ステロイド酒さ(しゅさ)

ステロイドの長期使用により、顔が赤くなる副作用です。

カサカサした赤みを生じ、ステロイドの使用を中止するとヒリヒリとした痛みを伴います。

最初のうちはステロイドを塗って症状が一時的に改善していても、次第に薬が効かなくなっていきます。

ステロイド紫斑(しはん)

赤い点状の湿疹が皮膚に現れたり、いくつものあざのような状態ができる症状です。

これはステロイドの副作用により、皮膚の内部で毛細血管の壁が壊され、皮下出血を起こしている時に起こります。

いずれの副作用も、基本的にはステロイド外用薬の長期にわたって連続使用した場合に起こる可能性があります。

このような副作用を最小限に抑えるためにも、ステロイド外用薬の使用にはより一層の注意と慎重さが必要になります。

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【船堀でアトピーでお悩みの方へ】アトピーでも保湿しない方が良い場合

2024年05月10日

アトピーでも保湿しない方が良い場合とは?

いくつかの記事で説明してきた通り、基本的にアトピー性皮膚炎の人に保湿は必要であると考えます。

しかし、保湿することで症状が悪化してしまうケースもあるということも、知っておいてほしいと思います。

まずは何度も繰り返している通り、皮膚の炎症がひどい部分への保湿剤の使用は避けましょう。

保湿剤だけでは炎症を抑える効果はなく、炎症がひどい部分に保湿剤を塗ることが刺激となって症状を悪化させる恐れがあります。

次に、保湿剤を塗ることでかえってかゆみの症状を大きくしてしまうケースがあります。

かゆみをやわらげる筈が。。。

かゆみを和らげるために保湿剤を塗ったはずなのに、逆に塗る前よりかゆみがひどくなってしまうことがあります。

これは保湿剤に含まれるワセリンなどの効果で、皮膚の水分の蒸発を防ぐ一方で、皮膚に熱がこもってしまいかゆみが増してしまう状態が考えられます。

水分を閉じ込めるのと同時に、熱も一緒に閉じ込めてしまうのです。

特にお風呂上りに保湿剤を塗ると、逆にかゆみを悪化させてしまうことが多いです。

ワセリンは水分や熱を閉じ込める効果が非常に高いので、お風呂上りはワセリンの含まれていない保湿剤を使うとかゆみを軽減できるかもしれません。

お風呂上がり以外の原因は?

もう一つ考えられる原因としては、保湿剤に含まれる成分に皮膚が反応している場合です。

保湿剤と一言で言ってもその種類は様々で、どんな成分が含まれているかも違ってきます。

特に酸化防止剤やパラベン、合成界面活性剤などが含まれている保湿剤は、肌のバリア機能が弱いアトピーの人にとっては刺激になりやすく、かゆみを悪化させてしまうかもしれません。

保湿剤を選ぶ時は、なるべく肌の刺激になりそうなものが入っていないものを選んだり、自分の肌に合う保湿剤を見付けることが大切です。

全ての人に必ず合う保湿剤など、存在しません。

まとめ

保湿剤を塗ることでアトピーの症状が悪化してしまうくらいなら、保湿剤は塗らない方が良いと思います。

繰り返しになりますが、保湿剤はアトピーを治すためのものではなく、基本的には予防するために使うものです。

そのため保湿剤を塗って炎症やかゆみがひどくなって苦しんでしまうのであれば、無理に保湿剤を使う必要はないでしょう。

自分に合った保湿剤の使い方を、探してみてくださいね!

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【船堀でアトピーでお悩みの方へ】大人のアトピー肌への保湿について

2024年01月17日

大人のアトピー肌への保湿とは?

アトピー性皮膚炎の発症を防ぐ赤ちゃんの頃からの保湿について説明してきましたが、ではアトピーに悩む大人の場合の保湿はどうでしょう。

大人のアトピー肌への保湿の効果は、

  • 皮膚を乾燥から防いでかゆみなどの症状を和らげる。
  • ステロイド外用薬による皮膚のバリア機能の破壊を防ぐ。
  • アトピーの症状の再燃を遅らせる。

主にこの3つです。

アトピーの症状を和らげたい時に、皮膚の乾燥は厳禁です。

乾燥はかゆみを悪化させ、かきむしることで炎症がひどくなり、症状がどんどん悪化していくという悪循環が起こります。

しかし、アトピー肌の人は皮膚のバリア機能がアトピーでない人と比べて非常に弱い場合が多く、どうしても肌が乾燥しやすくなってしまいます。

やはり保湿剤を使ってしっかりと肌を保護し、皮膚のバリア機能を手助けする必要があります。

この時もやはり、炎症がひどい部分には保湿剤の使用を避けてください。

保湿剤だけでは炎症を鎮める効果はないので、かえって症状を悪化させてしまう場合がほとんどです。

大人のアトピーでお悩みの方の多くは?

大人のアトピーに悩む人の場合、多くの人がステロイド外用薬を使用していると思います。

ステロイド外用薬の使用には様々な考え方がありますが、適切に使用すればアトピーの症状の改善に役立つと考えます。

このステロイド外用薬には、副作用の一つに皮膚の萎縮があります。

この皮膚萎縮により、ステロイド外用薬を長期間使用すると、皮膚が薄くなってぺらぺらの状態になってしまいます。

これはステロイド外用薬を使う上で必ず頭に入れておかなければなりません。

ステロイド外用薬を塗る際に保湿剤を併用することで、皮膚のバリア機能を強化してステロイドによる皮膚萎縮を軽減します。

あくまで軽減するという目的で、保湿剤を塗ったからと言ってステロイドの皮膚萎縮を完全に防ぐことはできません。

しかし保湿剤を塗らずにステロイド外用薬のみを使う場合と比べたら、皮膚の萎縮を減らすことができるでしょう。

保湿剤を使用しない時が良いケースは?

ただしこの場合も、皮膚の状態により炎症がひどい場合には保湿剤を併用しない方が良いこともあります。

基本的には、皮膚から汁が出ていたり赤みがあるような時には、その患部に保湿剤を塗ることは避けましょう。

アトピー症状の再燃を遅らせるというのは、ステロイド外用薬の使用をやめた際に、保湿していなければ3日で症状がぶり返すものが、保湿の効果で6日に伸びるというイメージです。

保湿剤の効果で、ステロイドの使用回数や量を減らすことができます。

予防の目的で使う保湿剤ですが、上手に使えばアトピーの症状を和らげることにも役立ちます。

肌が乾燥しやすいアトピー性皮膚炎の人にとって保湿剤は、赤ちゃんから大人まで、アトピーの予防や改善のための大切なアイテムです。

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【船堀でアトピーでお悩みの方へ】アトピー発症を防ぐ乳児期の正しい全身の保湿方法~保湿剤の塗り方~

2023年03月25日

アトピー発症を防ぐ乳児期の正しい全身の保湿方法とは?

正しい保湿剤選びの後は、正しい塗り方で保湿剤を全身に塗っていきましょう。

まず大切なのは、乾燥していない部分にもしっかりと保湿剤を塗ることです。

乾燥を治すために塗るのではなく、アトピーの発症を防ぐために皮膚を乾燥させないように保湿剤を塗る、ということがポイントです。

治療薬というよりは、予防薬のイメージです。

どのくらい塗れば良いの?

肌のバリア機能を高めるためには、1日に2回保湿剤を塗るのが理想です。

朝と夜の2回塗ることで、肌が乾燥してしまう時間を最小限に抑えます。

もし1日2回塗るのが難しい場合は、夜のお風呂上りにたっぷりと保湿するようにしてください。

お風呂上りの濡れた体は、水分がどんどん蒸発していきます。

お風呂から出たらなるべく早めに全身を保湿しましょう。

塗り方は?

次に塗り方ですが、ここで大切なのは「こすりすぎない」ということです。

保湿剤を肌に塗るという行為は、摩擦で肌への刺激になります。

肌への刺激は、アトピーにはあまり良くないものです。

保湿剤をしみ込ませようと、肌にゴシゴシと塗りこむのはNGです。

指を優しく滑らせて全身に塗っていきます。

白いクリーム状の保湿剤の場合、肌に多少白く残る程度に塗るのが良いでしょう。

ベタベタする感じが残りますが、逆にサラサラになるまで塗り込むのは塗りすぎと言えるので注意しましょう。

アトピーを発症している時は?

もし、すでにアトピーの症状が出ている場合、炎症がひどい部分に保湿剤を塗るのは避けてください。

最初にも述べた通り、保湿剤は主にアトピーの予防のために塗るもので、ひどくなった炎症を治す効果はほとんどありません。

保湿剤が刺激となってかえって症状を悪化させてしまう恐れもあります。

アトピーの症状は、膝の裏やひじの内側、首などの部分がひどくなりやすく、これらの部分は絶えず動き摩擦の多い部分です。

摩擦が多い部分というのは、皮膚のバリア機能が薄れて肌が乾燥しやすい部分であると言えます。

気をつける点は?

保湿の際、たとえこれらの部分の乾燥が気にならなくても、他の部分よりも念入りに保湿するようにしましょう。

最初は保湿剤を塗るのを忘れてしまったり、時間がなくて省いてしまったりすることもあるかもしれません。

しかし、時々塗るだけでは、アトピーの発症を予防する効果はほとんどなくなってしまいます。

毎日しっかりと保湿剤を塗ることで、皮膚のバリア機能を高めてアトピーを防ぐことができるのです。

保湿することを習慣づけてしまえば、保湿剤を塗らないと落ち着かない!という気持ちになってくると思います。

慣れるまでは、目に見えるところに保湿剤を置いたりして、毎日欠かさず保湿することを忘れないでください。

その時かけた時間や手間が、将来的にアトピー知らずな肌へと導いてくれるかもしれません。

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