【船堀でアトピーでお悩みの方へ】大人のアトピー肌への保湿について
2024年01月17日
大人のアトピー肌への保湿とは?
アトピー性皮膚炎の発症を防ぐ赤ちゃんの頃からの保湿について説明してきましたが、ではアトピーに悩む大人の場合の保湿はどうでしょう。
大人のアトピー肌への保湿の効果は、
- 皮膚を乾燥から防いでかゆみなどの症状を和らげる。
- ステロイド外用薬による皮膚のバリア機能の破壊を防ぐ。
- アトピーの症状の再燃を遅らせる。
主にこの3つです。
アトピーの症状を和らげたい時に、皮膚の乾燥は厳禁です。
乾燥はかゆみを悪化させ、かきむしることで炎症がひどくなり、症状がどんどん悪化していくという悪循環が起こります。
しかし、アトピー肌の人は皮膚のバリア機能がアトピーでない人と比べて非常に弱い場合が多く、どうしても肌が乾燥しやすくなってしまいます。
やはり保湿剤を使ってしっかりと肌を保護し、皮膚のバリア機能を手助けする必要があります。
この時もやはり、炎症がひどい部分には保湿剤の使用を避けてください。
保湿剤だけでは炎症を鎮める効果はないので、かえって症状を悪化させてしまう場合がほとんどです。
大人のアトピーでお悩みの方の多くは?
大人のアトピーに悩む人の場合、多くの人がステロイド外用薬を使用していると思います。
ステロイド外用薬の使用には様々な考え方がありますが、適切に使用すればアトピーの症状の改善に役立つと考えます。
このステロイド外用薬には、副作用の一つに皮膚の萎縮があります。
この皮膚萎縮により、ステロイド外用薬を長期間使用すると、皮膚が薄くなってぺらぺらの状態になってしまいます。
これはステロイド外用薬を使う上で必ず頭に入れておかなければなりません。
ステロイド外用薬を塗る際に保湿剤を併用することで、皮膚のバリア機能を強化してステロイドによる皮膚萎縮を軽減します。
あくまで軽減するという目的で、保湿剤を塗ったからと言ってステロイドの皮膚萎縮を完全に防ぐことはできません。
しかし保湿剤を塗らずにステロイド外用薬のみを使う場合と比べたら、皮膚の萎縮を減らすことができるでしょう。
保湿剤を使用しない時が良いケースは?
ただしこの場合も、皮膚の状態により炎症がひどい場合には保湿剤を併用しない方が良いこともあります。
基本的には、皮膚から汁が出ていたり赤みがあるような時には、その患部に保湿剤を塗ることは避けましょう。
アトピー症状の再燃を遅らせるというのは、ステロイド外用薬の使用をやめた際に、保湿していなければ3日で症状がぶり返すものが、保湿の効果で6日に伸びるというイメージです。
保湿剤の効果で、ステロイドの使用回数や量を減らすことができます。
予防の目的で使う保湿剤ですが、上手に使えばアトピーの症状を和らげることにも役立ちます。
肌が乾燥しやすいアトピー性皮膚炎の人にとって保湿剤は、赤ちゃんから大人まで、アトピーの予防や改善のための大切なアイテムです。