【船堀で不妊症・妊活でお悩みの方へ】不妊の定義が「2年」から「1年」に繰り下げられた理由

2024年06月14日

不妊の定義が「2年」から「1年」に繰り下げられた理由とは?

結婚をして子供がほしいと望んでも、なかなか授かることができない…。

こんな「不妊」に悩む人の数は、近年明らかな増加傾向にあります。

国立社会保障・人口問題研究所の調査によれば、日本のカップルのおよそ5組に1組が、何らかの不妊治療を経験したことがあると言われているほどで、不妊は決して他人事ではありません。

不妊の定義とは、

【生殖年齢の男女が妊娠を希望し、ある一定期間、避妊することなく通常に性行を継続的に行っているにも関わらず、妊娠の成立を見ない場合を言う。その一定期間については、1年というのが一般的である。】

と、日本産婦人科学会では定義されています。

つまり、避妊をせずに性生活を継続的にしているのに、1年間妊娠が成立しない、子供を授かることができない状態が不妊(不妊症)です。

実はこの“1年”という期間、数年前までは“2年”と定義されるのが一般的でした。

しかし日本産婦人科学会では、2015年に、不妊において妊娠が成立しない期間を、2年から1年に変更しています。

短くなった理由とは?

これには、不妊による治療効果は、早い段階で行うほど高いものが期待できることが大きく関係しています。

日本では、女性の働く環境の変化などにともない、近年晩婚化が進んでいます。

30代後半から40代で初めて結婚を経験する女性も、珍しくない時代です。

しかし、この年齢から妊活を始めたとして、なかなか妊娠に至らずに2年間も待っていると、不妊の治療を開始する頃には、ますます妊娠の可能性が低下してしまうことも多くあるのが現状です。

不妊の治療は、できるだけ早期から始めることが、良い結果につながりやすいと言われています。

高齢になればなるほど、妊娠の可能性は低くなる、妊娠しにくい体になっていくことは、女性男性ともに知っておかなければならないことだと思います。

不妊治療や妊活(妊娠につながる活動)を始めるタイミングは、とても重要です。

後悔しないために。。。

もっと早くから始めておけば良かった…と後悔しないためにも、晩婚化が進む日本では特に、妊娠について早めに準備しておくこと、不妊の疑いがある時には早めに適切な対処を受けることが、妊娠率の向上につながっていくのです。

また、1年間待たなくても、自分の年齢や環境、体のことなどを考えて、早めに不妊に対応して動いてももちろん構いません。

早い段階で始めた方が、妊娠することができる可能性は高くなります。

決断の早い、遅いで、今後の妊娠の結果が大きく変わることもあるということを、これから妊娠を希望する人は必ず覚えておきましょう。

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