【船堀で不妊症・妊活でお悩みの方へ】なぜ35歳を過ぎると妊娠しづらくなるのか?
2025年06月5日
なぜ35歳を過ぎると妊娠しづらくなるのか?
子供がほしいのになかなかできない、もしかして自分は不妊かも…と心配になったら、早めに行動を起こすことが大切です。
ただ、不妊治療は、どこかが痛いケガや病気の治療とは異なり、自分の体に明らかな不調があって始めるものではないことがほとんどです。
ですから、なかなか不妊の治療への行動を起こせない人が多いのも事実です。
もう少し様子を見てみよう、と何カ月も悩んだり、初めて不妊という現実を目の当たりにして、受け入れるまでに時間がかかるかもしれません。
なるべく早く
それでも、できる限り早めに行動を起こしてほしいのです。
30歳を過ぎてからの結婚や妊娠は、今や当たり前の時代ですが、女性の体の中では、妊娠に関わる目に見えない変化が確実に起こっています。
自分では若い頃と体力も見た目もそれほど変わらないし、まだまだいける!と思っていても、体内では、卵子の老化が進行しています。
妊娠には適齢期があり、その期間は20代から30代前半です。
つまり35歳頃からは、妊娠適齢期を過ぎ、妊娠率は徐々に下がっていきます。
これは生きていれば全ての女性の体で起こる、自然な現象です。
歳をとるのを止めることができないのと同じで、体内の卵子の老化も、決して止めることはできません。
卵子の数
また、卵子は加齢とともに、その数も減少していきます。
女性は、一生分の卵子を全て抱えてこの世に誕生することを知っていますか?
男性の精子は体内で絶えずつくられるのとは対照的に、卵子は新しくつくられることはありません。
女性は生まれた時から、約200万個といわれる一生分の卵子が卵巣に持っているのです。
そしてこの卵子は、生まれた時から毎日30~40個のペースでなくなっていきます。
生理が始まってから毎月1個ずつの卵子がなくなると思っている人もいるようですが、そうではありません。
卵子は、赤ちゃんの頃から毎日減少し続けていて、妊娠適齢期に入る20代の頃には、10~15万個ほどの数になっていると言われています。
30代後半では1%
ですから、30代後半では、生まれた時に200万個あった卵子のうちの、わずか1~2%ほどしか残っていない計算になります。
この卵子の数の減少に加えて、残っている卵子には老化の影響も加わっているので、35歳を超えた頃から、自然に妊娠をする力は大きく低下してしまうことになります。
これは決して病気でも何でもない、自然なことです。
女性なら誰にでも起こる、体の変化なのです。
しかしこの女性の体に起こっている自然な現象を、全く知らない人、よく理解できていない人、そしてその現実から目を背けようとする人が少なくないのも事実です。
まずはどうして20代から30代前半が妊娠適齢期と言われているのか、なぜ35歳を過ぎると妊娠しにくくなるのか、どうして不妊治療はできるだけ早くから始めなければならないのかをしっかりと知り、自分の体と向き合うことがとても大切なことだと思います。