【船堀で自律神経失調症でお悩みの方へ】病気が原因で起こるうつ病
2025年06月3日
病気が原因で起こるうつ病とは?
うつ病は心の病気ですが、もともと身体的な病気を抱えている人は、それが原因でうつ病を引き起こしてしまうケースも少なくありません。
体の病気が原因で起こるうつ病は、「身体因性うつ病」とも呼ばれます。
~身体因性うつ病の原因になりやすい病気~
・がん
がん患者の2割以上がうつ病になると言われているほど、がんはうつ病を併発しやすい病気です。
末期のがんの場合ではその確率は5割にまで跳ね上がります。
がんと診断されただけでも、大きな不安や絶望感が重くのしかかり、激しい痛みを伴う辛い治療、がんによる代謝の障害、移転や再発を繰り返すことによるストレスや体への負担など、様々な要素がうつ病につながりやすくなります。
・糖尿病
がん同様、糖尿病患者にもうつ病になる人が非常に多く見られます。
病気への不安感はもちろんですが、糖尿病によるインスリンというホルモンの低下が、うつ病の発症と大きく関わっていると考えられています。
糖尿病患者がうつ病になってしまうと、気力や意欲の低下から十分な血糖コントロールができなくなり、合併症を引き起こしやすくなります。
・心筋梗塞
心筋梗塞の場合、いつまた発作を起こすか分からないという不安を抱えながら生活することで、それが日々の大きな精神的負担となり、うつ病になるケースが見られます。
うつ病になってしまうとやる気や気力が減退して、医師の指示を守りながら日常生活を送ることが難しくなり、病気の症状を悪化させてしまう恐れがあります。
心筋梗塞でうつ病を併発した人は、うつ病でない人より死亡率が高くなると言われています。
・高血圧
高血圧の原因は加齢や体質のほかに、ストレスが大きな原因となっていることが多く、このストレスがうつ病の引き金にもなりやすいのです。
また、降圧剤を服用すると、その副作用でうつ状態になることがあります。
このような慢性的な病気、長期の治療が必要な病気の場合は特に、長く続く体の不調や痛み、生活環境の変化、経済的な負担などがストレスとなり、抑うつの症状が見られることが多くあります。
抑うつ症状があることで、体調や痛みがさらに悪化するという悪循環も起きやすくなってしまいます。
また、副作用として抑うつの症状が現れる薬もあります。
病気が良くなれば自然とうつの症状も改善されていくものですが、症状が残る場合には本格的なうつ病の治療が必要になることもあります。
せっかく病気が良くなっても、今度はうつ病を治していかなければならないのは、精神的にも肉体的にも大きな負担となってしまいます。
慢性的な病気を抱える人は、うつ病への対策も早めに行っておくのが良いでしょう。