【船堀で自律神経失調症でお悩みの方へ】新型うつ病(非定型うつ病)とは?
2025年06月26日
新型うつ病(非定型うつ病)とは?
生真面目、几帳面、責任感が強いなどの性格の人がうつ病になりやすく、様々な精神症状や身体症状の説明をしてきましたが、これらは従来の「定型うつ病」に当てはまります。
これに対し、最近患者数が急増していると言われているのが「新型うつ病(非定型うつ病)」です。
従来のうつ病の症状とは異なる特徴を持ち、特に若年層を中心に多く見られるうつ病の新たな形です。
新型うつ病の特徴は、休日や自分の好きなことをしている時間には症状が現れず、仕事や嫌なことをしている時にだけ抑うつ症状が激しく現れることです。
仕事には行けないのに遊びには行ける、学校には行けないのにゲームならできるなど、嫌なことはできないが、好きなことなら問題なくこなせるのが新型うつ病で、ここが従来の定型うつ病と大きく異なる部分です。
この特徴が厄介です
しかしこの特徴は、一見するとただの甘えやわがままだととらえられてしまいやすいものです。
しかし、新型うつ病も定型うつ病と同じように、本当に苦しむ人がいる心の病気なのです。
なかなかその苦しみが理解されないことで、新型うつ病の症状がますます悪化してしまうこともよくあります。
新型うつ病に対する理解は、社会的にもまだまだ不足している部分が多く見られます。
新型うつ病の症状は夕方から夜にかけて現れやすいと言われていて、「夕暮れうつ病」と呼ばれることもあります。
これも朝方最も重く症状が出て、夕方になるにつれて少しずつ改善していくことが多い定型うつ病と異なる特徴です。
朝は元気なのに夕方突然憂うつな気持ちに押しつぶされそうになったり、特別な理由もなく夜に一人で泣いてしまうことが多い場合には、定型うつ病よりも新型うつ病を疑った方良いかもしれません。
若い女性に多いことや、食欲が増えて過食になることなども、新型うつ病の症状の特徴です。
感情の抑制が難しくなることも
また、急に泣き出したり大声でわめくような症状も多く見られます。
落ち込んだり気分が沈んでいるような時間が長い定型うつ病よりも、感情的になるケースが多いのが新型うつ病です。
そのため、性格が未成熟な若年層に多く見られると考えられます。
定型うつ病も新型うつ病も、どちらもうつ病という心の病であることに変わりはありません。
うつ病は、甘えやわがままなどでは決してなく、その苦しみは本人にしか分からない部分もとても多くあります。
社会全体でうつ病への理解をきちんと広めていくことが、うつ病患者を減らす大きな一歩になることでしょう。