不妊検査では何を調べる?「異常なし」と言われたときに知っておきたいこと|船堀
2026年09月6日

「なかなか妊娠しないけれど、いつ病院へ行けばいいの?」
「不妊検査って、具体的に何を調べるの?」
「検査では夫婦とも異常なし。それなのに、なぜ妊娠しないの?」
妊活を続けていると、このような疑問を持つ方は少なくありません。
船堀ソレイユ鍼灸院にも、
「病院へ行った方がいいでしょうか?」
「AMHは調べた方がいいですか?」
「検査では問題ないと言われたんです……」
という相談があります。
私は、妊娠を望んでいるのになかなか結果につながらないとき、必要な時期に医療機関で検査を受けることは、とても大切な妊活の一つだと考えています。
鍼灸や整体を受けることと、不妊検査を受けることは「どちらか一つ」ではありません。
むしろ、
現在の身体について医療で分かることを確認したうえで、今後できることを一緒に考えていく。
それが大切だと思っています。
不妊検査は「悪いところを探すため」だけではありません
「不妊検査」と聞くと、
「自分に何か異常が見つかったら怖い」
と思う方もいるでしょう。
その気持ちはよく分かります。
しかし、不妊検査の目的は単に「悪いところを見つける」ことではありません。
排卵しているか。
子宮や卵巣に問題がないか。
卵管は通っているか。
精子の状態はどうか。
現在分かる範囲を整理することで、これからの妊活・不妊治療を考えるための材料になります。
そして大切なのは、女性だけの問題として調べないことです。
ASRMも、男性パートナーがいる場合には女性と並行して評価を始め、少なくとも精液検査を初期評価に含めることを推奨しています。
不妊検査はいつ受ければいい?
一般的には、避妊せず定期的に性交をしているにもかかわらず、一定期間妊娠に至らない場合に検査を検討します。
ASRMでは、
35歳未満:12か月
35歳以上:6か月
を一つの目安とし、40歳を超える場合には、より早期の評価・治療を検討するとしています。
ただし、これは「この期間まで病院へ行ってはいけない」という意味ではありません。
月経不順・無月経がある、子宮内膜症や卵管の病気が疑われる、男性側の問題が考えられるなどの場合には、待たずに評価を始めることがあります。
私は特に、
「もう少し様子を見よう」だけで大切な時間を使ってしまわないこと
を意識してほしいと思っています。
女性の不妊検査では何を調べる?
検査内容は医療機関やその方の状態によって異なりますが、代表的なものを見ていきましょう。
① 問診・月経についての確認
まず、
月経周期、妊娠・出産歴、既往歴、手術歴、服薬状況などについて確認します。
月経周期は排卵の状態を考える重要な情報になります。
「毎月生理が来ているから大丈夫」
と自己判断するのではなく、妊娠を希望していることも含めて医師に相談してください。
② 経腟超音波検査
超音波を使って、子宮や卵巣の状態を確認します。
日本産科婦人科学会では、
子宮筋腫
子宮内膜症
子宮内膜ポリープ
などの婦人科疾患について、内診や経腟超音波で調べ、必要に応じてMRI、子宮鏡、腹腔鏡などを追加するとしています。
卵胞の発育状況を確認する際にも超音波が使われます。
③ ホルモン検査
血液検査によって、妊娠に関係するさまざまなホルモンを調べることがあります。
代表的なものには、
FSH
LH
エストロゲン
プロゲステロン
などがあります。
必要に応じて甲状腺機能やプロラクチンなどについても評価します。
ホルモンによって適切な検査時期が異なるため、月経周期に合わせて検査することがあります。
そのため、不妊検査は**「病院へ一度行けば全部終わる」わけではない**ことも知っておきましょう。
④ AMH検査|「卵子の質が分かる検査」ではありません
妊活をしていると、
AMH(抗ミュラー管ホルモン)
という言葉を聞くことがあると思います。
AMHは、卵巣予備能を考える際に用いられる検査の一つです。
ここで非常に重要なのが、
AMH=卵子の質ではない
ということです。
日本産科婦人科学会も、AMHは卵巣に残っている卵子数を反映する指標として使われますが、卵子の質を推測することはできないと説明しています。
ASRMも、卵巣予備能検査は年齢や診断に代わるものではなく、不妊治療への反応などを考える補助情報として用いるものとしています。
ですから、
「AMHが低い=妊娠できない」
と考えて必要以上に落ち込まないでください。
反対に、
「AMHが高いからまだ大丈夫」
と年齢などを無視するのも適切ではありません。
一つの数値だけではなく、年齢やその他の検査結果などを含めて医師に判断してもらうことが大切です。
⑤ 子宮卵管造影検査
卵子と精子が出会うためには、卵管も重要です。
子宮卵管造影検査では造影剤を使って、
卵管が通っているか
子宮内腔の形に異常がないか
などを確認します。
超音波では分からないこともあるため、不妊原因を調べるうえで重要な検査の一つです。
⑥ 必要に応じて追加される検査
基本的な検査で気になる所見があった場合などには、
子宮鏡検査、MRI、腹腔鏡検査などが検討されることがあります。
ただし、
「検査をたくさん受ければ受けるほどいい」
というわけではありません。
ASRMも、腹腔鏡、特殊な精子機能検査、免疫学的検査、血栓性素因検査、子宮内膜生検などを、特別な適応がない人の通常の不妊初期検査として一律に行うことは推奨していません。
必要な検査を、必要なタイミングで受けることが大切です。
男性の検査もとても大切です
妊活というと、どうしても女性ばかりが検査を受けるイメージがあります。
しかし、妊娠は女性だけで成立するものではありません。
男性側では、まず精液検査が重要です。
精液を採取し、
精子の数や運動率など
を調べます。
結果によっては泌尿器科などでさらに詳しく評価する場合があります。
だから私は、
「まず奥さんだけ調べてみましょう」ではなく、できるだけ夫婦で一緒に考えてほしい
と思っています。
妊活を女性だけの責任にしない。
これは、とても大切なことです。
不妊検査をしても「異常なし」と言われることがあります
ここからが、このページで一番伝えたいところです。
一通り検査をした。
排卵もしている。
卵管も通っている。
精液検査にも大きな問題がない。
それなのに妊娠しない。
こうした場合、原因不明不妊とされることがあります。
でも、
「原因不明=何も問題がない」
という意味ではありません。
現在行われている検査だけで、受精から胚の発育、着床に至るすべての過程を完全に調べられるわけではないからです。
だから、
「異常なしと言われたのだから、何年でも待っていればいい」
とも、
「原因が分からないのだから、何をしても意味がない」
とも私は考えていません。
→ 原因不明不妊とは?検査で原因が分からないときにできること
検査結果は「合格・不合格」ではありません
AMHが低かった。
精液検査の数値が良くなかった。
卵管に問題が見つかった。
そんな結果を聞けば、ショックを受けるのは当然だと思います。
でも、検査はあなたを評価するための「試験」ではありません。
これからどうするかを考えるための情報です。
結果によって、
タイミング法を続けるのか。
人工授精を検討するのか。
体外受精を考えるのか。
専門医による別の治療が必要なのか。
次の選択肢が変わってきます。
→ タイミング法・人工授精・体外受精の違いとステップアップについて
私は「検査を受けたら終わり」とも思っていません
ここからがソレイユの考え方です。
必要な検査を受ける。
必要な医療を受ける。
これはとても大切です。
その一方で私は、長年、実際に妊活中の方の身体に触れてきて、
検査結果だけを見て、その人の身体や生活のすべてが分かるわけではない
とも感じています。
実際にお話を伺うと、
「仕事が忙しくて5時間くらいしか眠れていない」
「妊活のことを考えると夜眠れない」
「食事が不規則になっている」
「首や肩がいつもつらい」
「身体を動かす時間がほとんどない」
「毎月結果が出ないことがストレスになっている」
という方もいらっしゃいます。
だから私は、
「病院の検査で異常がなかったから、もう見るところはありません」
とは考えません。
検査で分かることと、毎日の身体づくり。その両方を大切に
妊娠の可能性を少しでも高めたい。
そのために私たちが大切にしているのは、
医療機関で確認できることは、きちんと確認する。
そして、そのうえで、
睡眠
食事
運動
休養
身体の痛みや疲労
妊活中のストレス
など、毎日の身体にも目を向けていくことです。
どちらか一方ではありません。
私はこれまで、妊活中・不妊治療中の多くの方をみてきました。
その中には身体の変化を実感された方や、通院中に妊娠され、嬉しいご報告をくださった方もいらっしゃいます。
もちろん、
「鍼灸を受けたから妊娠した」
と、それだけで因果関係を断定することはできません。
でも、だからといって、
妊娠を目指す期間に身体のコンディションや生活習慣を大切にする意味がない
とも私は考えていません。
必要な医療を受けながら、今の自分にできることを一つずつ積み重ねていく。
それが、ソレイユの妊活サポートです。
不妊検査を受けることは「治療を始める決意」ではありません
「検査に行ったら、すぐ不妊治療を始めなければいけないのでは?」
と心配される方もいます。
でも、
検査を受けることと、どの治療を選択するかは別の話です。
まず現在の状態を知る。
その結果を聞く。
選択肢について説明を受ける。
夫婦で考える。
そして、納得した方法を選ぶ。
それでいいと思います。
検査を受けることは、
自分たちの現在地を知ること。
私はそのように考えています。
「病院に行くべき?鍼灸を受けるべき?」と迷っている方へ
これは、ソレイユでも聞かれる質問です。
私の答えは、
どちらかを選ぶ必要はありません。
妊娠を希望しているのになかなか結果につながらず、検査を受ける時期に来ているのであれば、まず産婦人科・不妊専門の医療機関へ相談してください。
そのうえで、
「身体のケアもしたい」
「睡眠や食生活も見直したい」
「妊活中の身体のつらさを相談したい」
「病院での治療を続けながら、できることを増やしたい」
という方を、私たちがサポートします。
病院での不妊検査・治療と、鍼灸院での身体づくりを対立させない。
これはソレイユがとても大切にしている考え方です。
まとめ|不妊検査は「今できること」を見つけるための第一歩
不妊検査では、
排卵
子宮・卵巣
卵管
ホルモン
卵巣予備能
精子
などについて調べます。
そして、検査をしても原因が特定できないことがあります。
大切なのは、
「異常が見つかるのが怖いから調べない」
でも、
「異常なしだったから何もしない」
でもありません。
今の状態を知り、年齢や不妊期間も考えながら、これからの選択肢を考えていく。
そして必要な医療を受けながら、睡眠・食事・運動・身体のコンディションなど、自分自身で取り組めることも大切にしていく。
私はそれが、妊活に向き合う一つの方法だと考えています。
船堀ソレイユ鍼灸院では、
不妊治療+鍼灸・整体+睡眠+食事+生活習慣
という幅広い視点から、妊娠を望む方をサポートしています。
「検査では異常なしと言われたけれど、ほかにできることも考えたい」
「これから検査を受けようか迷っている」
「病院で治療を受けながら身体も整えていきたい」
そんな方も、一人で抱え込まずにご相談ください。
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