【船堀で自律神経失調症でお悩みの方へ】うつ病の身体的症状と睡眠障害
2023年07月11日
うつ病の身体的症状と睡眠障害
うつ病の人には、精神症状だけでなく次のような身体症状も見られます。
~身体症状~
・睡眠障害
…眠れない、夜中に何度も目が覚める、寝ても寝ても疲れがとれずいくらでも寝てしまうなど。
・食欲の異常
…何も食べたくなくなる、何を食べても味気がないと感じる、食べても食べても満腹感を得られないなど。
・疲労や倦怠感
…疲れがとれない、体がだるい、ちょっと動いただけですぐに疲れて休みたくなる、座っていても疲れて横になりたくなるなど。
・ホルモン系の異常
…月経の不順、性欲の低下、勃起障害など。
・その他の体の不調
…頭痛、頭が重い、肩こり、関節痛、背中や胸の痛み、動悸や息切れ、めまい、胃の不快感、口が渇く、便秘など。
多い身体症状は?
うつ病の人に特に多く見られる身体症状が、睡眠障害です。
その中でも不眠の症状が8割以上を占めると言われるほど、うつ病の人は「眠れない」ということに悩んでいる人がほとんどです。
不眠の種類には、なかなか寝付けない入眠障害、夜中に何度も目が覚めてしまう中途覚醒、朝早く起きすぎてしまう早朝覚醒、深い眠りにつけない熟眠障害などがありますが、うつ病で特に多く見られると言われているのが早朝覚醒です。
起きる時間の2時間以上前に目覚めてしまい、再び眠ることができません。
そのため全体の睡眠時間を大きく削る原因にもなってしまいます。
また、このことが1日の体内リズムを乱す大きな原因となります。
そのため、うつ病の症状は朝が最も重く現れ、夕方にかけて回復していくケースが非常に多く見られます(例外もあります)。
うつ病が原因で眠れない症状が続いている場合、単に睡眠薬だけで改善をはかってもうつ病自体の治療にはならず、薬を飲んでも思うように睡眠も良くならないことが多くあります。
根本からうつ病を治していかなければ、睡眠障害も改善されていきません。
逆に、不眠がある人はうつ病を引き起こすリスクが高いことも分かっています。
多くのうつ病患者が悩む不眠の症状ですが、「寝なきゃ!寝よう!」と思い続けることはかえって逆効果になってしまうこともあります。
やはりうつ病のことを根本から考え、うつ病を治すという意識のもとで生活していけば、うつ病の改善とともに自然に睡眠障害も改善されていくことでしょう。