【不妊症・妊活】「卵子提供」について考える

2021年10月10日

「卵子提供」とは?

今までは、一般的には「体外受精」が不妊治療の最終段階と認識されていました。

しかし最近では、「卵子提供」という選択を選ぶ人が増えています。

卵子提供とは、第三者から卵子を提供してもらい、妊娠を試みる方法です。

病気などにより卵巣を摘出した人や早発閉経などで排卵がなくなってしまった人が主な対象でしたが、何度も体外受精を試みても妊娠できなかった場合にも、卵子提供が認められることがあります。

最近では出産年齢の高齢化にともない、卵子提供に踏み切る人の数が増え続けているそうです。

卵子提供による治療の流れ

卵子提供による不妊治療の流れは、第三者の女性(ドナー)から卵子を採取し、夫の精子と体外受精させたうえで妻の子宮へ受精卵を移植する、というものになります。

つまり、第三者の卵子と夫の精子を体外受精させるということは、生まれてくる子供には妻の遺伝子が受け継がれないということになります。

それでも卵子提供による道を選ぶ人が増えているのは、高い妊娠率にあります。

年齢による妊娠・出産の壁は大きいと説明してきましたが、卵子提供では女性が45歳を過ぎてもその出生率は50%前後を維持しています(アメリカのデータによる)。

これは通常の体外受精などの不妊治療と比較しても、非常に高い成功率と言えるでしょう。

卵子提供のハードルは?

しかし、卵子提供による出産について、日本ではまだ法律の整備が行き届いていないのが現状です。

また日本産科婦人科協会では、体外受精を婚姻関係にある夫婦のみに認めるとしており、第三者からの卵子提供は認められないため、日本国内での卵子提供は以前からほとんど行われてきませんでした。

卵子提供による妊娠を望む場合、海外に渡航する手段が一般的です。

卵子提供のための渡航先としては、アメリカ・タイ・台湾などが多く、日本国内には卵子提供をサポートする仲介業者が存在しています。

費用やデメリットは?

費用も国によって大きく異なりますが、いずれにせよ200万~500万円という大きな費用がかかります。

卵子提供による体外受精の場合、卵子が自分由来の細胞ではないため、流産や早産、癒着胎盤などのリスクが高まるとも言われています。

無事に出産した後にも、将来子供にはどのように説明するのかなどの問題もあります。

しかし、このような問題を考えたうえでも、子供が欲しいという強い思いから卵子提供を選ぶ人は少なくありません。

日本では卵子提供に対する法の整備を進めるのと同時に、卵子提供にともなうリスクなどをしっかりと認知させることが重要だと言えるでしょう。

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【不妊症・妊活】2人目不妊の原因とは?

2021年06月25日

2人目不妊の原因とは?

1人目のお子さんを出産されて、そろそろ2人目を考えようと子づくりを再開したものの、なかなか妊娠できない…という「2人目不妊」に悩む人も、実はかなり多いのをご存知ですか。

2人目不妊に悩む人の数は、近年増えてきているとも言われています。

1人目の時に不妊治療の末妊娠・出産を果たし、2人目でも同じように不妊に悩み治療を始める人もいれば、1人目はなかなか妊娠できなかったのに2人目は自然に妊娠できたという人、1人目の時は何事もなく妊娠できたのに2人目で急に不妊に悩み出す人など、人それぞれ不妊の状況は異なります。

一人目はなぜ?

1人目の時に自然妊娠できた人が2人目不妊に悩むケースでは、もともと不妊の原因を持っていたにも関わらず1人目の時はたまたま幸運にも妊娠できた、という場合が多くあります。

「たまたま」という表現はあまり良くない印象を与えてしまうかもしれませんが、妊娠は様々な偶然が重なって成立することも不成立になってしまうこともあるのです。

不妊ははっきりとした原因が特定されないことも多く、2人目不妊の場合も大きな要因は見当たらないのに妊娠できないことも少なくありません。

原因は?

その他、2人目不妊の原因として考えられることは、妊娠・出産時の年齢です。

妊娠のしにくさには加齢が大きな原因の一つとなることは説明してきましたが、2人目不妊では当然1人目の妊娠の時より年齢を重ねている状態です。

例えば1人目を25歳で妊娠し、2人目を30歳でつくろうとしている人と、1人目を35歳で妊娠し出産、2人目を40歳になってからつくり始めようとしている人とでは、妊娠の確率が大きく変わってきてしまうのです。

最近では晩婚化が取り上げられることも多く、1人目の時の出産年齢も年々上がってきています。

そうするともちろん2人目を妊娠する時の年齢も上がり、2人目不妊に悩む人が増えていると考えられます。

2人目の妊娠を望む時は、1人目の時と違って既にお子さんがいる状態なので、制限されることも多くなるでしょう。

子供の予定や体調などに左右されて思うように妊娠の計画が進まない、通院ができない、さらには子育ての疲れやストレスなども、1人目の時にはなかった要素です。

 

様々な要因が重なって、2人目不妊を引き起こしているのかもしれません。

自分の年齢や環境を考えてみて、2人目不妊への対処は早めに行うことが重要だと思います。

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【不妊症・妊活】着床力をアップさせる過ごし方

2021年04月23日

着床力を上げる過ごし方は?

妊娠は、精子と卵子が受精するだけでは成立しません。

受精卵が子宮内膜に着床することがなければ、妊娠に結びつきません。

受精卵は卵管内で分裂を繰り返しながら子宮に運ばれていき、子宮にたどり着いた後、しばらくしてから子宮内膜に根を張り始め、着床となります。

この過程で受精卵が子宮の外に出てしまった場合は、着床に失敗してしまったことになり妊娠が成立しません。

また、受精卵が子宮にたどり着くのが遅くなると、子宮外妊娠となる場合があります。

着床すると、着床出血という少量の出血をともなう場合があります。

また、生理痛に似た痛みを感じる人もいますが、着床しても何もないという人も多くいますので、体に何も変化がなくても着床していないとは限りません。

基礎体温を付けている場合は、着床すると高温期に入ります。

 

着床時期は?

以前にも触れましたが、着床時期は排卵期後の黄体期です。

黄体期は排卵期後から次の生理がくる直前までの期間を指し、生理周期の長さに関わらず約14日間になります。

その中でも、着床は排卵後7~10日の間に成立することが多く、着床時期は次の生理の大体4~7日前という計算になります。

これはあくまで目安の数字ですが、黄体期の約14日間に受精から着床までの流れが集約されていることは、覚えておくと良いと思います。

黄体期とは?またその過ごし方

黄体期は着床に向けて、黄体ホルモンが子宮内膜を厚くしたり柔らかくするようはたらいて、受精卵が着床しやすい環境づくりをする期間です。

自力で確実に着床へ導く方法は残念ながらありませんが、着床時期に無理をしたり過度に疲れたりすると、着床しにくくなってしまう可能性はあります。

この時期は、なるべく安静にゆっくり過ごし、気持ちをリラックスさせてストレスをためないようにすることが一般的です。

また、黄体期は高温期に入りますが、着床力をアップさせるために冷えは厳禁です。

体を温めて体温を維持することで、着床しやすい環境づくりの手助けになります。

夏場の薄着やエアコンの冷えに注意し、キンキンに冷えた冷たい飲み物や食べ物の摂取は避けましょう。

また、着床時期には今まで以上に栄養バランスの取れた食事に気を付けることや、良質な睡眠をしっかりとることも必要です。

黄体ホルモンの影響で体のだるさや眠気を感じやすい時期でもあるので、それらは体からの安静に過ごしてほしいというサインだと受け止め、ゆっくりと過ごすことができると良いでしょう。

貴重な受精卵が着床して妊娠につながるように、着床の時期は大切に過ごしましょう。

【不妊症・妊活】卵子の質を高めるために ~卵子の老化を防ぐ~

2021年04月6日

卵子の質を高めるために ~卵子の老化を防ぐ~

卵子は自分自身とともに、歳をとっていきます。

30歳の人は卵子も30歳、40歳の人は卵子も40歳です。

 

 

 

 

 

 

肌や体が老化していくように、加齢による卵子の老化は、ある程度は避けることができません。

しかし、卵子の老化を最小限に防ぐことで、自分の体に残っている卵子の質の低下を食い止めることができるでしょう。

卵子の老化の原因は?

卵子の老化は加齢の他に、飲酒や喫煙、ストレス、食生活の乱れなどの生活習慣によってもどんどん進んでしまいます。

卵子の老化を進める大きな原因の一つが、活性酸素の存在です。

活性酸素とは、酸化させる力が非常に強い酸素のことで、呼吸をしているだけでも体内でつくり出されています。

活性酸素は適量であれば細胞を保護し、殺菌作用も強く体を守るはたらきをしてくれますが、酸化力が強すぎるあまり、量が増えすぎてしまうと細胞にダメージを与えてしまいます。

体内の活性酸素が増えると細胞が酸化し、サビさせることで体や肌の老化を進めます。

これは卵子にも同様の影響を与えるのです。

私たちの体にはこの活性酸素を除去する抗酸化酵素や抗酸化物質が備わっていますが、加齢や生活習慣の乱れにより抗酸化力が低下してしまうと、卵子の質の低下を招いてしまいます。

卵子の老化を防ぎたい!

卵子の老化を防ぐためには、抗酸化力をアップさせることが重要です。

抗酸化力を高める食品には、

・ビタミンCを多く含むもの(果物、パプリカ、ブロッコリーなど)

・ビタミンEを多く含むもの(ゴマ、アーモンド、アボカドなど)

・カロテンを多く含むもの(ほうれん草、かぼちゃ、にんじんなど)

などがあります。

これらの食品を積極的に摂りつつ、栄養バランスの取れた食生活を心がけることで、活性酵素を増やしすぎない体づくりができます。

インスタント食品や添加物の多い食べ物ばかり食べていると、体や卵子の老化を早めるので注意してください。

食べ物の他にも、喫煙、アルコールの摂りすぎ、ストレス生活、睡眠不足、過剰な運動、紫外線や大気汚染なども活性酵素を生み出す原因になります。

 

 

限りある卵子を大切にするために、卵子の質を低下させないために、自分の生活習慣を見つめなおしてみましょう。

卵子の質を高める生活習慣は、健康な体づくりにもつながっていくでしょう。

決して無駄になることはないと思います!

【不妊症・妊活】卵子の質を高めるために ~卵巣への血流を良くする~

2021年03月13日

卵子の質を高めるためすることとは?

先日、女性は卵子を一生分抱えて生まれてくること、卵子は精子と違って新たに作り出されることはないために加齢とともに数も減少していくことなどを説明しました。

 

いずれ卵子の数は底をつき、閉経を迎えると妊娠することはできなくなります。

 

女性にはどうしても、年齢による妊娠のタイムリミットが存在してしまうということになります。

 

あまり年齢にとらわれたくないと感じる女性も多いと思いますが、不妊のことを考えるうえで年齢の関りはとても大きいものなのです。

 

 

 

そこで、限りある残された卵子をいかに大切にするかは、今後の妊娠に重要なポイントとなってきます。

 

卵巣内にある卵子の元となる細胞は、約3か月かけて成熟し、受精可能な状態になります。

 

したがってこの3か月の間で、質の良い卵子に成熟できるような体内、特に卵巣の環境づくりが必要です。

 

 

 

 

 

卵子の元の細胞は、生殖ホルモンとの交信によって正常に発育・成熟していきます。

 

この生殖ホルモンを細胞に供給しているのは血液の流れです。

 

また、発育や成熟に必要な様々な栄養素を供給し、代謝によって生じた老廃物を排泄するのも、血液の流れが必要となります。

 

 

 

このことから、卵巣への血液の流れや卵巣内の血流が悪くなると、卵子のスムーズな発育を妨げ、質の良い卵子を成熟につながらなくなってしまう可能性があります。

 

逆に言えば、卵巣への血流量を増やして卵巣内の血流を良くすることで、卵子の質を高めることが期待できるというわけです。

 

実際に、卵巣への血流が良いと妊娠率が上がるというデータもあります。

 

卵胞周辺の血流量が多いほど発育する卵胞の数が多く、血流が悪いと発育卵胞数が少ないことが確かめられています。

 

 

 

 

 

卵巣への血流を良くするということは、全身の血流を促進させる意識で良いでしょう。

 

血流を悪くさせる原因の一つが「冷え」です。

 

冷えと不妊の関係性は、卵子の成熟を妨げるということにもつながります。

 

冷え性に悩む女性も多いと思いますが、放っておくと妊娠しにくい環境をつくりだしてしまっているかもしれません。

 

適度な運動で代謝を促したり、冷たい食べ物や飲み物で体の中から冷やしてしまわないように気を付ける必要があります。

 

 

 

また、ストレスや睡眠不足なども卵子の質を高める妨げになります。

 

長期間強いストレス下で生活していると、血管を収縮させて血流が悪くなります。

 

なるべくレスをため込まずに規則正しい生活を送ることで、自律神経のバランスが整えられて血流の促進につながります。

 

 

 

全身の血液の流れをアップさせて卵巣への血流や卵巣内の血流も促し、卵子の質を高める環境を整えましょう。

【不妊症・妊活】不妊症と不育症

2021年03月12日

不妊症と不育症の違いって?

不妊症とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにも関わらず、一定期間(一般的には1年以上)妊娠をしない状態のことを言います。

それに対して妊娠はできるのに流産や死産を繰り返し、結果的に子供をもつことができない場合を不育症と呼びます。

 

どちらも似たような意味で使われることが多いのですが、不育症の人は妊娠が可能な状態のため、不妊症とは大きく異なります。

 

不育症とは?

一般的に、3回以上の流産や死産の経験がある場合に不育症と言われることが多いのですが、様々な条件や医師の考え方によっても判断が違ってきます。

しかし、一度だけでなく何度も連続で流産や死産を繰り返してしまう場合は、不育症の疑いが大きくなると思います。

特に、流産を反復する習慣性流産に悩む人は少なくありません。

流産を連続して3回繰り返した場合、次回の妊娠率は明らかに減少し、何らかの原因があって流産を繰り返していると考えられます。

 

不育症の原因って何?

不育症の原因には、以下のようなものが考えられます。

 

・染色体異常

夫婦いずれかの染色体異常が受精卵に引き継がれ、流産を引き起こす場合。

 

・子宮形態異常

女性の子宮形態に異常があり、胎児に栄養がうまく運ばれないなどして流産につながる場合。

 

・内分泌異常

体内のホルモンの異常が流産に影響している場合。

「黄体機能不全」「甲状腺機能低下症」「高プロラクチン血症」などが直接または間接的に影響していることが多い。

 

・凝固因子異常

血液を固めて血を止める役割を担う血液中の凝固因子に異常が生じ、血栓が作られやすい状態が胎盤内にも血栓を作り出し、胎児への栄養の流れを遮ることで流産につながる場合。

 

・拒絶免疫異常

半分がパートナー由来で作り出されている受精卵を、母体が異物と認識してしまい、流産してしまう場合。

 

まとめ

流産は、妊娠した15%もの人が経験するとも言われるほど、珍しいことではありません。

しかし、妊娠のたびに何度も流産を繰り返してしまう場合には、どこかに異常があると考えた方が良いでしょう。

また、ストレスによる毛細血管の収縮や免疫機能への影響が、不育症を引き起こしている可能性もあります。

妊娠が成立しても、胎児がお腹で元気に育たなければ意味がありません。

妊娠はゴールではなくスタート地点です。

不育症への不安がある人は、早めに対処しておく必要があるでしょう。

【不妊症・妊活】精子の異常が原因で起こる男性不妊の種類

2021年03月11日

精子異常が原因の男性不妊とは?

不妊の原因が男性側の精子の異常による場合、その種類には以下のようなものがあります。

 

・精子減少症(乏精子症)

精液の中に精子はいるが、その数が少ないという症状。

精液1ミリリットル中の精子の数が1500万以下程度の場合は精子減少症または乏精子症と言われることが多い。

 

・精子無力症

精子の数は正常または正常に近いほどあるけれど、その精子の運動能力が悪いという症状。

通常であれば70~80%の精子は活発に運動しているが、その数が50%程度の場合は軽度の精子無力症、20~40%程度で中度、精子の運動率が10%以下の場合は重度と判断される。

 

・精子死滅症

精液内に精子は見られるもののその精子が全く動いていない、ほとんどの精子が死んでいるという症状。

重度の精子無力症に見られる症状で、精子が生きているのに動いていないという場合は「精子不動症」に当たる。

 

・無精子症

精子の中に精子が全く存在しないという症状。

無精子症には、精巣で作られた精子がうまく精液に送られていない場合(閉塞性無精子症)と、精巣に問題があり精子自体がうまく作られていない場合(非閉塞性無精子症)の2種類がある。

 

・おたふく風邪と不妊との関係は?

また、男性がおたふく風邪にかかると精子が死んでしまう、少なくなってしまうという話を聞いたことはありませんか?

成人男性がおたふく風邪にかかると、合併症で睾丸炎にもかかってしまう場合があります。

おたふく風邪にかかった15歳以上の男性の約30%が併発するとも言われていますが、この睾丸炎により精子の機能に問題をきたす場合があります。

しかし、おたふく風邪が原因の睾丸炎により完全な男性不妊になってしまうことは極めて稀です。

精巣の片側だけがダメージを受けてももう片方が正常に機能していれば、無精子症などを引き起こすことはほとんどないため、おたふく風邪による不妊をそれほど心配する必要はないでしょう。

 

・まとめ

これらの精子異常が起こる原因には、先天的な性染色体の異常や、停留睾丸(こうがん)と言って睾丸が陰のうはっきりと中まで下りてこない症状などがありますが、はっきりとした原因が分からない場合も多くあります。

男性の精子異常による不妊は、決して珍しいことではありません。

そういう面からも、不妊について動き出す際には男性側の理解を得ることがとても重要になってくるでしょう。

【不妊症・妊活】不妊治療の方法 ③体外受精(IVF)

2021年03月10日

不妊治療の方法 ③体外受精(IVF)

人工授精の次のステップが、体外受精(IVF)になります。

 

体外受精とは、十分に育った卵胞から卵子を採取し、体外でパートナーの精子を振りかけるようにして受精させ、できた受精卵を培養してから子宮内に戻して着床を促す治療法です。

 

これまでのタイミング法や人工授精と比べても、より高度な生殖医療技術が必要とされる不妊治療法です。

 

 

 

体外受精が今までの治療法と大きく異なる点は、確実に卵子と精子が出会うことです。

 

タイミング法や人工授精は、排卵のタイミングに合わせて精子を送り込むことはできても、その後精子が卵子のもとにたどり着くことができるのか、精子が卵子の中に潜り込み受精に成功するのか、その受精卵がある程度のところまで育つ生命力があるのかは、確かめる術がありません。

 

体外受精では、卵子と精子が出会って受精し、受精卵を培養してから子宮内に戻すため、着床前までのプロセスは確実に目で確認することができるのです。

 

 

 

タイミング法や人工授精からのステップアップのほか、卵管性不妊や重度の男性不妊など体外受精でしか妊娠できないと判断された人が、体外受精を進めていきます。

 

また、長期間の原因不明不妊や女性が高齢の場合にも、体外受精が適応と判断されることがあります。

 

 

 

 

 

体外受精では、より多くの卵子を十分に成熟させて採卵するために、ホルモン剤で排卵をコントロールしていきます。

 

成熟した卵子を排卵日の直前に体外に取り出し、精子をシャーレ上で振りかけて受精させます。

 

この時、男性側に重度の精子の問題がある場合や、シャーレを用いた体外受精では受精卵を得られなかった場合などに、顕微鏡を使って細いガラス管を用いて精子を卵子に直接注入して受精させる顕微授精という方法もあります。

 

 

 

受精卵は培養液で培養され、細胞分裂を開始すると胚と呼ばれます。

 

いくつかの胚の中から良好な胚を一つ選んで子宮内に移植します。

 

残った胚は凍結保存されるのが一般的です。

 

着床率を上げる処置を続けながら、着床して妊娠が成立するのを待つというのが体外受精の流れです。

 

 

 

 

 

この体外受精をもってしても、妊娠に結びつかない場合も少なくありません。

 

体外受精は女性の肉体的な負担はもちろん、金額も何十万もかかるため、金銭面や精神面への負担もとても大きくなります。

 

他にも様々なリスクがありますが、それでも体外受精という選択をしなければならないカップルは大勢いるのです。

 

 

 

 

 

不妊治療について理解し、自分に合った方法で治療を進めていくことが大切ですね。

 

不妊は自分だけの問題ではありません。

 

パートナーと支え合いながら乗り越えていくことが、最も大切なことだと言えると思います。

【不妊症・妊活】不妊治療の方法 ②人工授精(AIH)

2021年03月9日

不妊治療の方法 ②人工授精(AIH)

タイミング法の次の段階は、配偶者間の 人工授精(AIH)です。

 

人工授精とは、男性の精子を人工的に女性の子宮内に直接注入して受精を目指す方法です。

 

そのため、性交による妊娠ではなく、精子を採取することになり、男性側の理解も今まで以上に必要となります。

 

精液を自宅または病院で採取し、それを洗浄・濃縮する作業を行ってから子宮内に注入します。

 

 

 

 

 

人工授精は、女性に何らかの問題がある場合以外に、男性側に不妊の原因がある場合にも有効な治療法とされています。

 

精子減少症や精子無力症など、精子の数が少ない場合や精子の運動率に若干の問題がある場合、また勃起障害により性交がスムーズにいかない場合などにも、人工授精を勧められるでしょう。

 

 

 

精子を洗浄・濃縮することで、元気な精子を直接子宮内に入れることができます。

 

通常の性交による受精の場合、精子のスタート地点が膣内なのに対し、人工授精では子宮の奥からとなり、精子が卵子を目指して移動する距離がおよそ半分となり、妊娠の確率を上げることができます。

 

 

 

 

 

人工授精という名前だけ聞くと、とても大掛かりな治療で妊娠率も高いと思われがちですが、意外にも人工授精での妊娠率はそれほど高くありません。

 

人工授精をよく理解してみると、排卵のタイミングに合わせて、洗浄・濃縮した元気な精子を子宮の奥に注入しているだけなので、タイミング法に続きこちらも自然妊娠に近い形の不妊治療であると言えるでしょう。

 

精子が卵子を目指し、その後受精・着床して妊娠に結びつくという流れは、自然妊娠と同じなのです。

 

 

 

 

 

人工授精で妊娠が成功する人の約9割が、4~6回目までに成功すると言われています。

 

この回数を目安にまた次の段階へステップアップするのが一般的ですが、女性の年齢や精子の状態によってはもっと早めのステップアップが必要な場合もあります。

 

 

 

人工授精は自由診療扱いとなり、保険が適用されません。

 

費用は1回約2~3万円ほどかかることが多いようです。

【不妊症・妊活】不妊治療の方法 ①タイミング法

2021年03月8日

不妊治療の方法 ①タイミング法

不妊と向き合う際に、自分の生活習慣の中でできる限りのことを行って、妊娠しやすい体づくりをすることはとても大切です。

それでもなかなか妊娠できない場合は、本格的な不妊治療を始めることになっていく場合もあると思います。

 

 

 

不妊治療の方法には様々な種類がありますが、まず最初に始める人が多いのが「タイミング法」です。

 

これは排卵日を予測して性交のタイミングを指導する方法です。

 

基本的な不妊検査を受けた結果、排卵があることや子宮や膣、卵管などに大きな問題が見られない場合に、タイミング法から不妊治療を始めるというのが一般的です。

 

 

 

月経周期や基礎体温をつけることで、ある程度の排卵日を予測することは自分でも可能ですが、タイミング法ではより正確な排卵日を調べたり、排卵誘発剤などを使って確実に排卵する日を決定したりすることもあります。

 

生理が不順な人や、基礎体温が安定しないという人にも適した治療法です。

 

 

 

 

 

タイミング法は、排卵日を正確に予測して性交を持つのに最適なタイミングをアドバイスして妊娠につなげるものなので、不妊治療の中でも最も自然な妊娠に近い治療法と言えるでしょう。

 

費用も、検査や排卵誘発剤などを使用する場合は1万円を超えることもありますが、数千円でおさまる場合がほとんどです。

 

夫婦にとって負担の少ない不妊治療だと思います。

 

 

 

 

 

しかし、タイミング法による妊娠の成功率は様々で、始めてすぐに妊娠する人もいれば、1年経っても妊娠できない人も多くいます。

 

また、タイミング法で妊娠を成功させるには、男性側の精子に問題がないことも前提です。

 

 

 

タイミング法は、排卵日に沿って治療を進めていくものなので、チャンスは月に1度ということになります。

 

条件の違いなどにもよりますが、半年から1年ほどタイミング法を続けても妊娠に結びつかない時は、不妊の原因が他にあると判断し、次のステップへと進んでいくのが一般的です。

 

自分である程度排卵日を予測し、自己流でタイミング法による妊娠を試みていた場合などは、3カ月ほどで次のステップへ進めたり、年齢などを考慮してタイミング法をあまり重視しないという考えも増えてきているようです。

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